スイート・スイート・クラシック
洋菓子でめぐる音楽史

定価:本体1500円[税別]送料:国内無料

  • 四六判変型(128×182ミリ)・並製 | 148頁(カラー128頁)
  • 発売日 : 2021年4月24日
  • ISBN 978-4-86559-235-1 C1073
  • ジャンル : クラシック/洋菓子/ヨーロッパ文化
  • ブックデザイン:毛利則之、写真:宮崎司+篠原健二

ひとくち味わえば、音と味と歴史が響きあう──
名曲と洋菓子にまつわる物語を、美しい写真とエッセイで紹介する甘美な一冊。
鈴木優人さん(指揮者、チェンバロ奏者)、木村成克さん(パティシエ)推薦!

“読むだけで味覚・聴覚が刺激され、
創造的なインスピレーションが湧きだす”
鈴木優人さん(指揮者、チェンバロ奏者)

“私たち菓子職人にとっての
バイブルのひとつに”
木村成克さん(千歳烏山「ラ・ヴィエイユ・フランス」パティシエ)

洋菓子の歴史はヨーロッパの歴史、そして芸術の歴史とも密接に関連しています。
ある時代、ある場所で洋菓子が生まれ流行したとき、音楽の世界でもかならず大きなうねりが起こっています。
本書はクラシック音楽の歴史をたどりながら、作曲家や名曲の生まれた背景と洋菓子にまつわる物語を、
美しいカラー写真と17篇のエッセイとで紹介した甘美な一冊。
巻末にはレシピも掲載しています。

著者は福岡市で長年お菓子教室を主宰し、研究熱がこうじて九州大学大学院の門を叩き、
「バウムクーヘンの比較文化史的考察」という論文で博士号も取得したお菓子研究家です。

ご存知でしたか? 音楽と洋菓子の秘められた関係──
ヘンリー8世作と伝えられる《グリーンスリーヴズ》と彼が独り占めしようとした英国菓子「メイズ・オヴ・オナー」
贅沢な素材をふんだんに使った「トローネ」とヴェネツィアに暗躍したヴィヴァルディ
ピアノの名匠リストとスター・シェフ、カレームが活躍したロスチャイルド家のサロンで生まれた「シャルロット」……。

鈴木優人さん(指揮者・チェンバロ奏者)

音楽とスイーツの幸せな結婚(マリアージュ)!
お菓子と音楽、そして歴史を多角的にひもとく本書は、
読むだけで味覚・聴覚が刺激され、創造的なインスピレーションが得られる一冊。
バロック音楽もたくさん登場、うれしいかぎり。

木村成克さん(千歳烏山「ラ・ヴィエイユ・フランス」パティシエ)

菓子職人が伝統菓子にノスタルジーを感じるように、
音楽家はクラシック音楽にあこがれを感じるのかもしれません。
私たち菓子職人にとっても興味深い歴史エピソードが満載の本書は、
これから私のバイブルのひとつになることでしょう。

ためし読みもできます! こちらからどうぞ。
https://hanmoto7.tameshiyo.me/9784865592351

プロフィール

  • 三浦裕子(みうら・ゆうこ)
    1953年、福岡生まれ。お菓子教室Sweets & Table主宰。高校時代、故・林りり子氏のもとでフルートを学ぶが、レッスン3回目にしてその厳しさについていけず挫折。お菓子の研修でウィーンを訪れたさい、国立歌劇場の立ち見席で連日オペラとバレエを観て以来、舞台芸術に魅了されている。また表千家の茶の湯に長く親しみ、和菓子の歴史についても学んでいる。「劇場は癒しの場」で2001年に第11回日本ダンス評論賞入賞。著書に『うれしいお菓子、せつないお菓子』(東京書籍、2006)などがある。
    www.miurajimusyo.com

CONTENTS

  はじめに

01 中世の香り
  《教皇マルチェルスのミサ》とカスタニャッチョ

02 ヘンリー8世の純情
  《グリーンスリーヴズ》とメイズ・オヴ・オナー

03 17世紀のイングランド
  ──イタリア的でもなく、フランス的でもなく
  ヘンリー・パーセルとトライフル

04 ヴェネツィアのバロック──人生とお菓子
  ヴィヴァルディとトローネ

05 「もてなし」としての音楽とお菓子
  テレマンとバウムクーヘン

06 大作曲家と新しい飲みもの
  バッハとコーヒー
  ヘンデルと紅茶
  スカルラッティとチョコレート

07 家柄でもなく、財力でもなく
  ──19世紀帝政時代のパリ社交界で必要なもの
  リストとシャルロット

08 ヴィクトリア朝の残り香
  エルガーとヴィクトリア・サンドウィッチ・ケーキ

09 ノスタルジアとしての森
  フンパーディンクと黒い森のケーキ

10 劇場とホテルがタッグを組んだセールス・プロモーション
  メルバとピーチ・メルバ

11 ご当地菓子を麗しきバレリーナで売りこむ
  パヴロワとパヴロワ

12 音楽の都、お菓子の都ウィーン
  ザッハートルテ
  エステルハージ・シュニッテン
  リンツァートルテ

13 アメリカのフロンティア精神
  フォスターとクッキー

14 フランスのなかのスペイン
  ラヴェルとガトー・バスク

15 1920年代のニューヨークのエネルギー
  《ラプソディ・イン・ブルー》とチーズケーキ

16 心の扉を叩くソナタとマドレーヌ
  ──『失われた時を求めて』
  フォーレとマドレーヌ

17 詩人の心象を支えたお菓子
  北原白秋とカステラ

  おわりに
  RECIPE
  参考文献