“新しい音楽は遠い過去からやってくる”
ポップの未来を予見していた音楽評論の力作!
ポスト・パンク、ダブ、ヒップホップ、ワールド・ミュージック、ハウス──80年代の音楽、テクノロジー、メディアの進化/深化から描き出す21世紀へのヴィジョン。ポップの未来を予見していた音楽評論の力作が、「100枚のディスクガイド」付き新版として復活!
※本書は1991年に太田出版より刊行された『音楽の未来に蘇るもの』の増補新版です。
プロフィール
高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
1956年、東京生まれ。一橋大学在学中より『YOUNG GUITAR』『Player』などの音楽誌でライターとしてデビュー。80年代以降、音楽専門誌『ミュージック・マガジン』や『朝日新聞』『BRUTUS』などの新聞・雑誌に評論を寄稿。音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニアとしても活動し、2000年にインディーズ・レーベル「MEMORY LAB」を設立。さらに音楽配信サイト「ototoy」(旧レコミュニ)の創設にも参加。2016年1月に初の小説を『ヘッドフォン・ガール』を上梓。著書に『スタジオの音が聴こえる』(DU BOOKS、2015)、『ポップ・ミュージックのゆくえ〜音楽の未来に蘇るもの』(アルテスパブリッシング、2010)がある。twitterアカウントは@kentarotakahash。
CONTENTS
はじめに──ジャマイカという必然
第1章 ロックへの反語としてのロック
ポスト・パンクの迷走曲線
移民達のべース・カルチャー
第2章 ターンテーブルが時代を回す
街角のアヴァンギャルド
埃だらけのストリート・ビーツ
ディスクガイド Part 1
第3章 地球音楽のリミックス
パリの異人街から
失われたリズム、蘇るリズム
第4章 テクノロジーが呼び起こす記憶
レプリカント達の反乱
ハウス・ミュージックのアフロな電脳空間
第5章 ポップの未来図に向けて
ロックンロールとの対話
エピローグ キング・タビーに捧ぐ
ディスクガイド Part 2
あとがき
ディスクガイド Part 3
文化を繋げるもの──新版の刊行にあたって