すごいジャズには理由(ワケ)がある
音楽学者とジャズ・ピアニストの対話

1,800円 [税別]

  • 四六判・上製 | 248頁
  • 発売日 : 2014年5月27日
  • ISBN 978-4-86559-000-5 C1073
  • ジャンル : ジャズ/ガイド
  • 装丁:平野甲賀

「ジャズがわかる」って、こういうことだったのか!
音楽学者がピアニストに弟子入り!

クラシックの音楽学者が知性派ジャズ・ピアニストに弟子入り!
ビル・エヴァンズ〈マイ・ロマンス〉、
マイルズ・デイヴィス〈マイルストーンズ〉、
ジョン・コルトレーン『至上の愛』、
チャーリー・パーカー〈ヤードバード組曲〉など、
誰もが知る名演を題材に、ジャズの奥義を学ぶ!

名演の構造がわかる! 分析的ジャズ入門。

南博さん(ジャズ・ピアニスト)、推薦!

この本が、私の中学生時代、いわんや高校時代に読めていたら、
私と音楽そのものとの関わり合いは、
ジャンルを超えてさらに豊かになっていたことでしょう。
否、そのジャンルという無意味な言葉を取り去るための処方箋ともなっていたはずです。
ですから、この本の読後感想を正直に述べるならば、
やっと、やっと、やっと、
今さら、今さら、今さら、
なぜもっと早くに……
この思いのみに尽きます。
ジャズ、クラシック、ともに語源は曖昧です。
分け隔ての分岐点は、あなたの感性の中にあるのです。

日本を代表する音楽学者・音楽評論家の岡田暁生がついにジャズ界に殴り込み!?
「録音や人間関係にまつわるエピソード」ではなく、あくまでも音楽そのものに即して、モダン・ジャズの巨人たちの「すごさ」を分析する。
指南役は岡田の師でもあるジャズ・ピアニストのフィリップ・ストレンジ。
キース・ジャレットについての論文で博士号を得、シェーンベルクやストラヴィンスキーなど20世紀音楽全般に通ずる「知性派ジャズ・ピアニスト」は、“あの”名演の魅力をどう解明するのか──。
アート・テイタム、チャーリー・パーカー、マイルズ・デイヴィス、オーネット・コールマン、ジョン・コルトレーン、ビル・エヴァンズ──
6人のジャズ・ジャイアントが何を考えてプレイしていたのかが、いま明らかになる!

プロフィール

  • 岡田暁生(おかだ・あけお)
    1960年京都生まれ。大阪大学大学院博士課程単位取得退学。大阪大学文学部助手、神戸大学発達科学部助教授、京都大学人文科学研究所准教授をへて、現在同研究所教授。専門は音楽学。著書に『〈作曲家◎人と作品〉リヒャルト・シュトラウス』(音楽之友社)、『楽都ウィーンの光と陰』(小学館)、『「クラシック音楽」はいつ終わったのか?』(人文書院)、『音楽の聴き方』(中公新書、第19回吉田秀和賞)、『ピアニストになりたい』(春秋社、平成20年度芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『西洋音楽史』(中公新書)、『オペラの運命』(中公新書、第23回サントリー学芸賞)などがある。

  • フィリップ・ストレンジ(Phillip Strange)
    1960年テキサス生まれ。アリゾナ州立大学(学士:音楽教育/修士:クラシック・ピアノ)で学ぶ。グレン・ミラー・オーケストラのメンバーとして1988年に初来日、10年間甲陽音楽院(神戸)で教鞭をとった後、1999年より奨学金給費特別研究員としてマイアミ大学に招かれる。2003年にキース・ジャレットの即興についての論文で博士号を得る。2005年までマイアミ大学講師(ジャズ・ピアノ)。マイアミ時代には『ダウン・ビート』誌よりBest Instrumental Jazz Solist(2002、2003)、Best Jazz Original Composition(2002)、Best Jazz Instrumental Group(2001)を受賞。クレア・フィッシャー、ヴィンス・マッジョらに師事。ジョー・ヘンダーソン、ルー・タバキン、デイヴ・ホランド、ピーター・アースキン、マーク・ジョンソン、ジェイムズ・ムーディー、ケヴィン・マホガニーらと共演。リリースCD多数。現在大阪在住、梅田のライヴハウス「Azul」のハウス・ピアニスト。

CONTENTS

読者のみなさんへ──[フィリップ・ストレンジ]
はじめに──[岡田暁生]

1 アート・テイタム──“ザ・モダン・ミュージシャン”
2 チャーリー・パーカー──モダン・ジャズの“父”
3 マイルズ・デイヴィス──モティーフ的思考
4 オーネット・コールマン──自由(フリー)
5 ジョン・コルトレーン──自由とプロセスとしての音楽
6 ビル・エヴァンズ──スコット・ラファロとの異次元のアンサンブル
終章 ジャズにはいつもopen spaceがある

あとがき──[岡田暁生]