『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』が新潮文庫になりました!

2013年に刊行し、累計3刷を数えるスマッシュヒットとなった青山通著『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』が、な・な・なんと、このたび新潮文庫に入りました! 発売は3月1日の予定です。

本日(2月27日)見本が届き、いそいそと目次を見てみると、文庫版オリジナルの文章が3本追加されていました。

著者・青山通さんによる「文庫版へのあとがき〜出版後日談」に続いて、私(木村)が出版直後に「日経ビジネスオンライン」に寄稿した「セブンはぼくらの「文化」だ!」、そして「解説」は片山杜秀さん!

青山さんの「後日談」は、出版の前後にネットの順位や評判を見ながら一喜一憂していたことや、原宿「ビブリオテック」(その後「エスパス・ビブリオ」と改称し、御茶ノ水に移転)でおこなった冬木透さんと青山さんのトークショーの模様など、当時の様子をビビッドに蘇らせてくれます。
片山さんの「解説」は、広告代理店にお勤めだったお父様からもらった番組宣伝用のシール、『国会便覧』を参考にセブンに出てきそうな肩書きを創案して何百枚もつくった名刺といった「特撮世代」ならではの極私的逸話から始まり、この物語を「20世紀のひとりの子供がクラシック音楽の名曲とここまで見事に出会い、そのあとの長い人生にこれまた見事につなげてゆく、貴重なドキュメント」と位置づけ、圧倒的な共感とともに高く評価する内容となっています。
そんなお二人のあいだに並べていただいて恐縮かつ光栄かつ汗顔の至りなのですが、私が書いた文章は、この本が出版にいたった経緯を紹介するとともに、そして出版前後に届いた「自分もセブンで「音楽」を学びました」という多数の“告白”メールを読んで実感した「文化としてのウルトラセブン」という視点に立って綴ったものです。

心血を注いでつくった本が、文庫というかたちで、また読み継がれていくのは、ほんとうにうれしいことです。旧版をお持ちの方も、ぜひとも文庫版をお求めください。
なお、旧版は現在在庫切れですが、電子版は各社ショップでお求めいただけますので、こちらもぜひご利用ください。