冬木透×青山通トークショー、大盛況!

ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた

昨日(5/25)、原宿のブックカフェ「ビブリオテック」にて、『ウルトラセブンが「音楽」を教えてくれた』の出版を記念し、冬木透さん(作曲家、『ウルトラセブン』音楽監督)と青山通さん(同書著者)のトークショーを開催いたしました。
文字どおり超満員のお客様を前に、ウルトラセブンの世界をクラシック音楽をとおして語るという、これまでになかった新鮮なトークが展開されました。
前半は本の第1章のテーマにもなっている最終回でのシューマンのピアノ協奏曲について、候補となっていた他の作品(グリーグのピアノ協奏曲)や他の演奏(クララ・ハスキル)などを「あの場面を脳裏に描きながら」聴くという趣向。
後半は『ウルトラセブン』に使われた冬木透さんのオリジナル作品や、本名の蒔田尚昊名義で発表された宗教作品、クラシック作品を次々に聴き、ウルトラセブンの音楽がいかに本格的で、前衛的なものだったかが、司会の宮山幸久さん(キングインターナショナル)の独自の解釈もまじえながら明らかにされました。
そして最後に一大サプライズが! なんと当時アンヌ隊員役をつとめた女優のひし美ゆり子さんがご登壇に。会場はもちろん大盛り上がり! 冬木さんからの「無茶振り」に応えて、アンヌ隊員が「ダン! 行かないで!」と叫び、間髪を入れず、そこにリパッティ/カラヤンのシューマンが流れる──という最終回の再現が実現しました。
エンディングは宮山さんのたっての希望で、「会場の全員で、作曲家とともに“あの歌”を聴きましょう」──そう、『セブン』のテーマソング=「ウルトラセブンの歌」です! 「みんなで合唱」になるかと思いきや、誰もが全身を耳にしての静聴モード。みなさん、幼かった日のことを思いながら、静かな感動に身を浸しておられるようでした。
なお、この日の「プレイリスト」および、より詳細なレポートは、著者・青山さんのブログをご覧ください。
http://paienne.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-966b.html
この素晴らしい機会を実現させてくださった冬木透先生、青山通さん、宮山幸久さん、会場のビブリオテックのみなさん、そして来場者のみなさん、ありがとうございました!

[木村]

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左から青山通さん、冬木透さん、宮山幸久さん

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