「親と子の距離感はいつもむずかしい」──朝日新聞「天声人語」で『モーツァルト家のキャリア教育』が紹介されました!

今月14日は、モーツァルトの父レオポルトが生まれてから300年の記念日でした。本日(2019年11月27日)付の朝日新聞の朝刊1面「天声人語」にて、久保田慶一著『モーツァルト家のキャリア教育──18世紀の教育パパ、天才音楽家を育てる』が紹介されました。「[レオポルト]自身は向上心の強い知識人」という久保田さんの談話とともに、同書で詳しく論じられている「わが子を就活で成功させたい父と、自立したい天才の息子のすれ違い」の様子が紹介されました。「親と子の距離感はいつの時代もむずかしいものである」と結ばれています。

2014年に刊行した本ですが、音楽史の研究書でありながら、「音楽家にとってのキャリアとはなにか」という現代にも通ずるテーマをもち、女優の中江有里さんも注目してくださるなど、静かな支持を得ています。「将来は芸人になりたい!」「バンドやりたい!」「絵で食っていく!」などと夢を語るわが子にとまどう親御さんにはぜひご一読いただきたい名著。この機会にぜひお手に取ってみてください!