〈叢書ビブリオムジカ〉

ベートーヴェン ピアノ・ソナタ全作品解説

2,200円 [税別]

  • A5判・並製 | 224頁
  • 発売日 : 2013年12月6日
  • ISBN 978-4-903951-73-7 C1073
  • ジャンル : クラシック/ピアノ/作品解説
  • 装丁:折田 烈(餅屋デザイン)

ピアノの聖典を読み解く。

《悲愴》《月光》《熱情》《ハンマークラヴィーア》……
音楽史に聳える全32+3曲を踏破する!
すべての演奏家・愛好家に贈るハンドブックの決定版!

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)の全32曲のピアノ・ソナタは、一作一作が音楽史上の画期をなす金字塔であり、後世のすべてのピアニストにとって聖典ともいえる価値をもつ。本書は少年時代の佳作《選帝侯ソナタ》を含む全35作品を、豊富な譜例とともに解説。ベートーヴェンがハイドン、モーツァルトによって切り拓かれたソナタ形式といかに向き合い、格闘し、完成させたか、そしてピアノ・ソナタがいかに彼自身の交響曲や弦楽四重奏曲の発想の源となっているかが、作曲年代順の構成により、説得力をもって伝わってくる。

エッセイ寄稿者(五十音順)
伊東信宏
岡田暁生
長木誠司
筒井はる香
西原 稔
根岸一美
野本由紀夫
平野 昭
舩木篤也

プロフィール

  • 横原千史(よこはら・せんし)
    1958年、浜松市生まれ。
    大阪大学大学院博士課程満期退学(音楽学)。文部省留学生としてハイデルベルク大学留学。大阪音楽大学、京都市立芸術大学(大学院)、四天王寺国際仏教大学、帝塚山学院大学、中国短期大学の講師を歴任。
    共著書に『鳴り響く思想──現代のベートーヴェン像』『ベートーヴェン事典』『ブルックナー・マーラー事典』(以上東京書籍)、『ピアノ学習者のための初めてのベートーヴェン』『音と言葉──谷村晃先生退官記念論文集』『ベートーヴェン──不滅の音楽をめぐる演奏家たちの挑戦』『モーツァルト名盤大全』『究極のオーケストラ超名曲徹底解剖66』(以上音楽之友社)など。共訳書に『ベートーヴェン大事典』(平凡社)など。『レコード芸術』『音楽現代』『ムジカノーヴァ』『グランド・オペラ』などに批評やエッセイを執筆。CD・プログラム解説多数。
    文化庁芸術祭・大阪文化祭などの審査員。音楽クリティック・クラブ、日本音楽学会、美学会、日本ワーグナー協会会員。

CONTENTS

はじめに

◎1770–1792 ボン時代
選帝侯ソナタ 変ホ長調 WoO. 47-1
選帝侯ソナタ ヘ短調 WoO.47-2
選帝侯ソナタ ニ長調 WoO.47-3

◎1793–1801 初期
ピアノ・ソナタ第1番 ヘ短調 作品2–1
ピアノ・ソナタ第2番 イ長調 作品2–2
ピアノ・ソナタ第3番 ハ長調 作品2–3
ピアノ・ソナタ第19番 ト短調 作品49–1
ピアノ・ソナタ第20番 ト長調 作品49–2
ピアノ・ソナタ第4番 変ホ長調 作品7
ピアノ・ソナタ第5番 ハ短調 作品10–1
ピアノ・ソナタ第6番 ヘ長調 作品10–2
ピアノ・ソナタ第7番 ニ長調 作品10–3
ピアノ・ソナタ第8番 ハ短調 作品13《悲愴》
ピアノ・ソナタ第9番 ホ長調 作品14–1
ピアノ・ソナタ第10番 ト長調 作品14–2
ピアノ・ソナタ第11番 変ロ長調 作品22
ピアノ・ソナタ第12番 変イ長調 作品26《葬送》
ピアノ・ソナタ第13番 変ホ長調 作品27–1《幻想風》
ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27–2《月光》
ピアノ・ソナタ第15番 ニ長調 作品28《田園》

◎1802–1813 中期
ピアノ・ソナタ第16番 ト長調 作品31–1
ピアノ・ソナタ第17番 ニ短調 作品31–2《テンペスト》
ピアノ・ソナタ第18番 変ホ長調 作品31–3
ピアノ・ソナタ第21番 ハ長調 作品51《ヴァルトシュタイン》
ピアノ・ソナタ第22番 ヘ長調 作品54
ピアノ・ソナタ第23番 へ短調 57《熱情》
ピアノ・ソナタ第24番 嬰へ長調 作品78《テレーゼ》
ピアノ・ソナタ第25番 ト長調 作品79《かっこう》
ピアノ・ソナタ第26番 変ホ長調 作品81a《告別》

◎1814–1827 後期
ピアノ・ソナタ第27番 ホ短調 作品90
ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 作品101
ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調 作品106《ハンマークラヴィーア》
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111

◎付録
ピアノ・ソナタのロンド、メヌエット、スケルツォと変奏曲、小品について

◎エッセイ
小さなソナタに秘められた野望(平野 昭)
ベートーヴェン ピアノ・ソナタ読破の夢(岡田暁生)
フォルテピアノの音域とベートーヴェンのピアノ・ソナタの創作
──限られた音域の中でベートーヴェンは何を模索したのであろうか(西原 稔)
ベートーヴェンのピアノ・ソナタと私(根岸一美)
作品31に寄せて(舩木篤也)
ソナタは実験台だった!?(野本由紀夫)
ハイドンから見たベートーヴェン
──ソナタ第24番《テレーゼ》を中心に(伊東信宏)
笑って、真面目に(長木誠司)
ベートーヴェンとピアノ(筒井はる香)

あとがき

参考文献