★4刷決定! 8月上旬から出荷開始します!★
いま音楽を語るときに私たちが語ること──
注目の論客たちがポップ・ミュージックの現在を
多角的に論じた刺激的な連続講座、待望の書籍化!
〈music is music〉レクチャー・シリーズは、
投資家/コンテンツ・プロデューサーのマスヤマコム(桝山寛)と
音楽プロデューサーの牧村憲一のプロデュース、
『文化系のためのヒップホップ入門』著者の大和田俊之のコーディネイトによって、
2016年から18年にかけて東京・渋谷で開催されました。
登壇したのは、すぐれた耳とシャープな視点を持って音楽に取り組んでいる
プロデューサー(冨田ラボ)、ジャズ作・編曲家(挾間美帆)、
音楽学者(南田勝也、増田聡、細馬宏通、永冨真梨、輪島裕介、大和田俊之)、
ライター/ジャーナリスト/評論家(柳楽光隆、渡辺志保)の実力派10人。
最新型のジャズ、アメリカのヒップホップ、ロック、ポップス、
さらにはカントリーから東アジア圏のポップスまで、
いまポピュラー音楽を語るとき、どんな言葉が可能なのか?
音楽体験への新しい扉をひらく10の講座へようこそ!
プロフィール
大和田俊之(おおわだ・としゆき)
専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。現在、慶應義塾大学法学部教授。著書『アメリカ音楽史——ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)で2011年、第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞。共著に『文化系のためのヒップホップ入門』(2011)、『同2』(2018)、『同3』(2019、以上アルテスパブリッシング)、『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか――日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』(花伝社、2019)、『村上春樹の100曲』(立東舎、2018)、『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版、2017)がある。1970年、神奈川県生まれ。
http://d.hatena.ne.jp/adawho/
http://twitter.com/adawhoマスヤマコム(ますやま・ひろし)
投資家、コンテンツ・プロデューサー。投資案件に映画『この世界の片隅に』、アプリ『スマートニュース』がある。また日本の音楽、飲食文化を助成する非営利社団法人MAMの代表理事を務める。助成先は挾間美帆CD『Dancer In Nowhere』、網守将平CD『パタミュージック』、牧村憲一の音楽・レクチャー制作『music ismusic』など。
https://mamjp.org/牧村憲一(まきむら・けんいち)
ユイ音楽工房の設立に参加後、CM制作会社ONにて大滝詠一、山下達郎のCMを担当。フリー・プロデューサーとしては、大貫妙子、加藤和彦、竹内まりやらを手がけた。細野晴臣主宰のノンスタンダード・レーベルを経て、ポリスターレコードではフリッパーズ・ギターの制作、TRATTORIA、WITS(Z)、サラヴァの各レーベルのエグゼクティヴ・プロデューサーを兼務。共著『渋谷音楽図鑑』(太田出版)、単著『「ヒットソング」の作り方』(NHK出版)などの著書がある。現在、music is musicのプロデューサー、慶應義塾大学アート・センター訪問所員。
CONTENTS
01 大和田俊之 アメリカ文学・ポピュラー音楽研究者(慶應義塾大学)
テクノロジーとアメリカ音楽|アフロフューチャリズム、ゲーム音楽、YMO
02 柳樂光隆 音楽評論家/『Jazz The New Chapter』編者
オルタナティヴなジャズ史の試み|メルドー、グラスパー以後を聴く
03 南田勝也 社会学者(武蔵大学)
世代から見る「ロック」の五〇年|ベビーブーマー、X世代、ミレニアルズ、そしてZ世代へ
04 冨田ラボ(冨田恵一) 音楽家/音楽プロデューサー
〝録音された音楽〟を聴くことの意味|アル・ジャロウ、スティーリー・ダン、EW&F、マイケル・ジャクソンを題材に
05 渡辺志保 音楽ライター
ヒップホップ・シーンの裏側|ネット、ゴシップ、セレブ・カルチャー
06 挾間美帆 ジャズ作・編曲家
ラージ・アンサンブルの歴史と新展開|作・編曲家の視点から
07 増田聡 音楽学(大阪市立大学)
音楽にとってパクリとはなにか?|模倣/カヴァー/オリジナル
08 細馬宏通 身体動作・視聴覚文化研究(早稲田大学)
デヴィッド・ボウイの「Away」感覚|〈スターマン〉〈ライフ・オン・マーズ?〉を読み解く
09 永冨真梨 カントリー音楽シンガー/研究者
カントリー・ミュージックの新潮流と多様性|ステレオタイプを越えて
10 輪島裕介 大衆音楽研究(大阪大学)
環太平洋・アジアから日本ポピュラー音楽史を見る|演歌、カタコト歌謡、ドドンパから〈プラスティック・ラヴ〉まで