〈いりぐちアルテス〉 010

文化系のためのヒップホップ入門3

定価:本体1800円[税別]

  • 四六判・並製 | 272頁
  • 発売日 : 2019年12月23日
  • ISBN 978-4-86559-214-6 C1073
  • ジャンル : 洋楽/ヒップホップ
  • イラスト:菅野旋 折田烈(餅屋デザイン)

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大人気シリーズ、第3弾!
2015〜2018年のヒップホップ・シーンを
文化系名コンビが検証する!

トランプ政権という踏み絵が誕生し、
ケンドリック・ラマーが脚光を浴び、
トラップがニューヨークすら支配し、
カニエ・ウェストが炎上し続けた──
そんな4年間(2015〜2018)のヒップホップ・シーンを
文化系名コンビが検証する!

「ヒップホップは音楽ではない」という独自の視点を打ち出した
シリーズ第1弾『文化系のためのヒップホップ入門』(2011)は、
アメリカのヒップホップの歴史と聴き方を指南した
画期的な入門書として、ロングセラーを続けています。

2012年から14年までをとりあげた『文化系2』(2018)に続く本書では、
2015年から18年までのシーンを振り返るとともに(CDガイド付き)、
アフリカン=アメリカン研究の専門家で慶應大学准教授の有光道生さんを招いて、
オバマ政権下のアメリカ社会とヒップホップを論じた鼎談も収録しています。

本書で話題にした楽曲のプレイリストもSpotifyで近日公開!

プロフィール

  • 長谷川町蔵(はせがわ・まちぞう)
    文筆家。1990年代末にライター活動を開始し、映画や音楽についてのコラムや小説執筆まで、多ジャンルにわたる執筆活動を行っている。著書に『インナー・シティ・ブルース』(スペースシャワーネットワーク、2019)、『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『あたしたちの未来はきっと』(タバブックス、2017)、共著に『ヤング・アダルトUSA』(DU BOOKS、2015)ほか。1968年、東京都生まれ。
    http://machizo3000.blogspot.com/
    http://twitter.com/machizo3000

  • 大和田俊之(おおわだ・としゆき)
    専門はアメリカ文学、ポピュラー音楽研究。現在、慶應義塾大学法学部教授。著書『アメリカ音楽史——ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』(講談社)で2011年、第33回サントリー学芸賞(芸術・文学部門)を受賞。共著に『文化系のためのヒップホップ入門』(2011)、『同2』(2018)、『同3』(2019、以上アルテスパブリッシング)、『私たちは洋楽とどう向き合ってきたのか――日本ポピュラー音楽の洋楽受容史』(花伝社、2019)、『村上春樹の100曲』(立東舎、2018)、『ラップは何を映しているのか』(毎日新聞出版、2017)がある。1970年、神奈川県生まれ。
    http://d.hatena.ne.jp/adawho/
    http://twitter.com/adawho

CONTENTS

Introduction 世界がヒップホップ化した4年間

第1部 押し寄せる世代交代の波──2015年のヒップホップ
『ストレイト・アウタ・コンプトン』現象
2015年人気ナンバー・ワン・ラッパーはだれだ?
ドレー版「私の履歴書」
トラップの牽引者、フューチャー
キャラ立ちが過ぎるヤング・サグ
新人賞確実、フェティ・ワップ
歌舞伎町のエイサップ・ロッキー
ミーム化するドレイクのダサいダンス
〝無名の若手トラックメイカー〟ポール・マッカートニー
『エンパイア』とミッシーの復帰

第2部 大統領選とラッパーたち──2016年のヒップホップ
ピコ太郎と坂本九
歴史になったヒップホップ
〝ヒップホップ・プレジデント〟オバマ
ドナルド・トランプという踏み絵
分別ある大人と混乱した子ども
ポスト・モダンな『Life Of Pablo』
「どれだけ髪をカラフルにするか」競争
「FDT」で連帯するカリフォルニア

第3部 ブラックネスのゆくえ──オバマ政権下のアメリカ社会とヒップホップ
 ゲスト:有光道生(アフリカ系アメリカ研究・慶應大学法学部准教授)
クロマティに魅せられて
オバマ政権への期待と失望
ゲイツ教授逮捕事件の真相
オバマ政権とセクシュアル・マイノリティ
ブラック・ライヴズ・マター運動
オール黒人キャストで高視聴率
ケンドリックとビヨンセの政治性
肌の色と人種差別
パフォーマンスとしての人種──『フアン家のアメリカ開拓記』
『世界と僕のあいだに』が問いかけるもの
ポスト・ブラックネスと『ハウルの動く城』
オバマ時代とドレイク

第4部 トラップ時代の到来──2017年のヒップホップ
ケンドリック・ラマーのクレバーな路線変更
トラップとモード・ジャズ
トラップとオイ・パンク
昼メロ=エンタメとしての『4:44』
ヨット・ロックとヒップホップ
世界中がダンスホール
BTSとピンク・レディー

第5部 アメリカで一番聴かれる音楽に──2018年のヒップホップ
『ブラックパンサー』とヒップホップ・カルチャーの勝利
ケンドリック・ラマーのピューリッツァー賞受賞
ヒップホップがアメリカで最も聴かれるジャンルに
ストリーミングが変えるアルバムの姿
週刊カニエ・ウェスト
カーター家、ルーヴルへ行く
炎上し続けるカニエ・ウェスト
フィメール・ラッパーの席はひとつだけ
変質したヒップホップのルール
踏み絵としての6ix9ine
追悼──XXXテンタシオンとマック・ミラー
ビデオ・オブ・ザ・イヤー──〈This Is America〉
プロデューサー・オブ・ザ・イヤー ── ピエール・ボーン
ダンス・オブ・ザ・イヤー──〈Shoot〉
ニューカマーたち
アジア系男子の存在感
カニエとカーター家はどこへ行く?

[CDガイド]
①2015年のヒップホップ
②2016年のヒップホップ
③2017年のヒップホップ
④2018年のヒップホップ

[コラム]
01|『ゲットダウン』──ヒップホップ黎明期を再現した快作
02|『Empire 成功の代償』──ヒップホップ帝国のドラマを描く黒いソープ・オペラ
03|『フルートベール駅で』から『ゲット・アウト』まで──ヒップホップを描いた2010年代の映像作品

Postscript 2019年の中間報告──『リズム+フロー』と『Jesus Is King』

人名索引