音楽を考える人のための基本文献34

定価:本体2200円[税別]送料:国内無料

  • 四六版・並製 | 320頁
  • 発売日 : 2017年5月26日
  • ISBN 978-4-86559-160-6 C1073
  • ジャンル : 音楽研究/クラシック
  • 装丁:山田英春

プラトンからケージまで、
古今の必読文献34冊を解説!
この1冊が思考の礎になる。全音楽人必携!

古代ギリシャから現代まで音楽をめぐる
古今の最重要文献34冊を解説とともに採録。
これから音楽を学ぼうというあなたにも、
音楽をもっと深く考えたいと思っているあなたにも。

◎本書に収録した文献
オルフェウス、プラトン、アリストテレス、アウグスティヌス、カッシオドルス、
ケルンのフランコ、グロケイオ、ヴィトリ、ティンクトーリス、カスティリオーネ、
ルター、デカルト、クープラン、C.P.E.バッハ、クヴァンツ、ルソー、モーツァルト、ベートーヴェン、ジャン・パウル、ヴァッケンローダー、E.T.A. ホフマン、
ベルリオーズ、シューマン、ショパン、ワーグナー、ハンスリック、ドビュッシー、
シェーンベルク、ウェーベルン、バルトーク、ストラヴィンスキー、ケージ、ブーレーズ

プロフィール

  • 椎名亮輔(しいな・りょうすけ)
    1960年東京生まれ。東京大学大学院博士課程満期退学。同志社女子大学学芸学部音楽学科教授。ニース大学文学部哲学科博士課程修了。著書『デオダ・ド・セヴラック』(アルテスパブリッシング)で第21回吉田秀和賞受賞。その他の著書に『音楽的時間の変容』(現代思潮新社)、『狂気の西洋音楽史』(岩波書店)など、訳書にフェラーリ『リュック・フェラーリ センチメンタル・テールズ』(アルテスパブリッシング)、ナイマン『実験音楽』(水声社)、コー『リュック・フェラーリとほとんど何もない』(現代思潮新社)など、編著書に『音楽を考える人のための基本文献34』(アルテスパブリッシング)がある。プレスク・リヤン協会日本支局長(http://association-presquerien.hatenablog.com/)。

  • 三島郁(みしま・かおる)
    1969年島根県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都市立芸術大学、同志社女子大学、甲南女子大学、各非常勤講師。共著に『音楽文化学のすすめ:いまここにある音楽を理解するために』(小西潤子他編、ナカニシヤ出版)、『音楽表現学のフィールド2』(日本音楽表現学会編、東京堂出版)がある。

  • 福島睦美(ふくしま・むつみ)
    バルセロナ大学大学院地理歴史学部芸術史学科博士課程修了。博士(芸術史学)。現在、エリザベト音楽大学、同大学院、及び広島修道大学講師非常勤講師。著書に『El
    piano en Barcelona entre 1880 y 1936』(バルセロナ、Editorial
    Boileau)、共著に『スペイン文化事典』(川成洋、坂東省次編、丸善出版)などがある。

  • 筒井はる香(つつい・はるか)
    1973年京都生まれ。
    大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。ウィーン国立音楽大学に留学。
    現在、同志社女子大学非常勤講師、大阪大学大学院文学研究科招へい研究員。
    共著に『ピアノを弾く身体』(岡田暁生監修、春秋社)、『音楽を考える人のための基本文献』(椎名亮輔編著、アルテスパブリッシング)などがある。

CONTENTS

はじめに

第1部 古代
本書の使いかた、その一例 ①
オルフェウス オウィディウス 『変身物語』
プラトン 『国家』
アリストテレス 『政治学』
アリストクセノス 『ハルモニア原論』
アウグスティヌス 『告白』

第2部 中世
本書の使いかた、その一例 ②
カッシオドルス 『聖学ならびに世俗的諸学綱要』
ケルンのフランコ 『計量音楽論』
グロケイオ 『音楽論 全訳と手引き』
ヴィトリ 『アルス・ノヴァ』
ヨハネス・ティンクトーリス 『音楽用語定義集』
カスティリオーネ 『宮廷人』
マルティン・ルター 『卓上語録』
ルネ・デカルト 『情念論』
フランソワ・クープラン 『クラヴサン奏法』
カール・フィリップ・エマヌエル・バッハ 『正しいクラヴィーア奏法』
ヨハン・ヨハヒム・クヴァンツ 『フルート奏法』
ジャン゠ジャック・ルソー 『音楽辞典』
モーツァルト 『モーツァルトの手紙』
ベートーヴェン 『ベートーヴェンの手紙』

第3部 近代・現代
本書の使いかた、その一例 ③
ジャン・パウル 『美学入門』
ヴィルヘルム・ハインリヒ・ヴァッケンローダー 『芸術を愛する一修道僧の真情の披瀝』
E.T.A. ホフマン 『ベートーヴェンの器楽』
エクトル・ベルリオーズ 『回想録』
ロベルト・シューマン 『音楽と音楽家』
フレデリック・ショパン エーゲルディンゲル『弟子から見たショパン』
リヒャルト・ワーグナー 『友人たちへの伝言』
エドゥアルト・ハンスリック 『音楽美論』
クロード・アシル・ドビュッシー 『ドビュッシー音楽論集:反好事家八分音符氏』
アルノルト・シェーンベルク 『音楽の様式とその思想』
アントン・ウェーベルン 『アントン・ヴェーベルン─その音楽を享受するために』
ベラ・バルトーク 『バルトーク音楽論集』
イーゴリ・ストラヴィンスキー 『音楽の詩学』
ジョン・ケージ 『サイレンス』
ピエール・ブーレーズ 『ブーレーズ音楽論:徒弟の覚書』 

あとがき
引用文献一覧