街角から古(いにしえ)の響きが聞こえてくる──
西洋音楽が誕生し、楽器の音や歌声が街にあふれた時代へ。
アルテスの贈る古楽本シリーズ〈Booksウト〉、創刊第1弾!
西洋音楽が生まれた中世から18世紀末まで、ヨーロッパの街と人と音楽とのつながりをたどる紀行エッセイ。
訪れるのは、ヴェネツィア(イタリア)やアントウェルペン(ベルギー)といった有名都市から、ザンクト・ガレン(スイス)、クレモナ(イタリア)、ツェルプスト(ドイツ)などの隠れた名都、さらにはキプロス島や中南米まで足を伸ばします。
歴史と旅をこよなく愛するチェンバロ奏者が案内するひと味違った音楽旅行へようこそ!
プロフィール
渡邊温子(わたなべ・あつこ)
国立音楽大学、ドイツ・ヴュルツブルク音楽大学卒業。チェンバロを有田千代子、グレン・ウィルソン各氏に師事。2002年より3年間アメリカ・ワシントンD.C.に滞在。ワシントンD.C.、ヴァージニア州、メリーランド州で演奏活動を行う。2004年よりワシントン古楽祭に招聘され、アメリカ古楽界を牽引する多くの演奏家と共演。現在は東京を中心に演奏活動を行うとともに、無料メールマガジン「月刊バロック通信」や市民講座、レクチャーコンサートを通じてバロック音楽の魅力を広める。演奏家の視点から17・18世紀の音楽について解説する講演は好評を博し、これまでに130回を数える。
武蔵野学院大学・大学院非常勤講師、タニタ楽器音楽教室チェンバロ科講師、日本チェンバロ協会正会員。
ブログ「チェンバロ弾きのひとりごと」
http://cembalonko.exblog.jp/
CONTENTS
まえがき
第1章 ザンクト・ガレン[スイス]──修道院に聖歌がひびく
雨の中央駅
ザンクト・ガレンの発祥
キリスト教を広めた国王
大聖堂と図書館
修道院の写本製作
グレゴリオ聖歌
虚弱なノトカー
新しい聖歌
頑強なトゥオティッロ
第2章 ニコシア[キプロス]──地中海の果てのフランス
ヴィーナスの島キプロス
ニコシアにフランス宮廷ができるまで
宮廷文化の開花
ニコシアの宮廷音楽
フランスでの音楽の推移
演奏されなかった写本
第3章 アントウェルペン[ベルギー]──交易と商業で栄えた街
三〇〇年前の音に触れる
アントウェルペンの黄金時代
市民たちが支えた街の音楽
チェンバロ界のストラディヴァリ
ルッカースの企業秘密
贋作の多い製作家
あるオルガニストの逃亡
ブルのアントウェルペンでの活躍
ヨーロッパの聖歌隊員養成所
大聖堂のオルガンとカリヨン
商業的楽譜出版の元祖
第4章 リューベック[ドイツ]──「夕べの音楽」とハン諸都市
運河に囲まれた街
聖マリエン教会のオルガン
ハンザ都市リューベック
祭壇で埋め尽くされていた教会
「夕べの音楽」のはじまり
リューベックに至るまで
「夕べの音楽」の発展
バッハが北ドイツに見ていたもの
オルガン製作家について
第5章 セビーリャ[スペイン]──新世界に開かれた街
オペラの舞台・セビーリャ
異文化に開かれた窓
イスラム建築の宮殿で
モスクで弾いた鍵盤の巨匠
ローマ教皇お抱えのセビーリャ人
海賊に襲われた音楽家
番外編 プエブラ[メキシコ]──インディオの聖歌隊
メキシコの聖堂に響いた音楽
スペイン人の入植と宣教活動
パディーリャのプエブラでの活躍
プエブラの成立とその特殊性
芸術のパトロン・メンドサ大司教
第6章 クレモナ[イタリア]──ヴァイオリン製作の聖地
ヴァイオリンへの憧れ
中世の面影を残す街
ヴァイオリンの街で育った声楽曲の巨匠
片田舎から芸術の街へ
モンテヴェルディとストラディヴァリの間に
ストラディヴァリの師匠は?
ひとり勝ちの名匠
逆境を転機に
第7章 ツェルプスト[ドイツ]──歴史に翻弄された街
マクデブルクからツェルプストへ
旧東ドイツの小さな街で
市壁と塔に囲まれた街
七〇年にわたる宮殿建設
宮廷楽団の確立
国際ファッシュ協会
宮廷楽長までのあゆみ
ファッシュと宮廷楽団
エカチェリーナ二世の誕生
宮廷の所蔵楽曲リスト
ツェルプストの悲劇
第8章 マンハイム[ドイツ]──モーツァルトの就職活動
碁盤の目の街並み
モーツァルトが訪れた街
カール・テオドールの宮廷音楽
選帝侯の生い立ちとフランス趣味
ヨーロッパ最強のオーケストラができるまで
「神童」のシュヴェツィンゲン・デビュー
モーツァルトの就職活動
第9章 ヴェルサイユ[フランス]──太陽王が創造した宮殿
狩猟の城から王の居城へ
太陽神アポロンの城館
ルイ一四世の宮廷生活と音楽
フランスにやって来たイタリア少年
宮廷音楽家の頂点へ
ヴェルサイユの饗宴
オペラ上演権をめぐって
音楽悲劇とは
オペラが上演されるまで
王を称える題材の変化
小アパルトマンの整備
公式行事と夜会
宮廷とクラヴサン
クープラン一族
第10章 ヴェネツィア[イタリア]──聖俗が交錯する街
アドリア海の女王
この上なく晴朗な共和国
サン・マルコ寺院
サン・マルコ寺院の楽長として
オペラの成功と晩年
オペラの誕生
世界初の公開オペラ劇場
赤毛の司祭
劇場の跡をめぐる
女子養育院での演奏会
女子養育院でバスを歌ったのは
ヴェネツィアのもう一つの顔
養育院の背景にあるもの
あとがき
参考文献
関連動画
参考音源リスト
●第1章 ザンクト・ガレン
1.ノトカー・バルブルス作曲:セクエンツィア《ガルス、不滅の神に愛された者よ》
参照ページ:p.23-26
聖ガルスに、イエス・キリストが自分たちを神にとりなしてくれることを懇願する聖歌。ザンクト・ガレンならではのローカルな聖歌といえます。
Notker Balbulus, Sequentia “Dilecte Deo”
http://www.e-sequence.eu/de/digital-edition/1
2.ノトカー・バルブルス作曲:セクエンツィア《はるか昔に生まれし神の子》
参照ページ:p.23-26
幼子イエスキリストの誕生を賛美する聖歌。聖母マリアの無原罪の懐胎をほめたたえる内容が含まれています。
Notker Balbulus, Sequentia “Natus ante saecula”
http://www.e-sequence.eu/de/digital-edition/2
3.トゥオティッロ作曲:トロープス《今日、彼に向かって私たちは歌おう》
参照ページ:p.28
初めはトゥオティッロ作のトロープスが、1分54秒あたりから旧約聖書「イザヤ書」による《一人の嬰児が私たちに生まれる》が歌われます。
Tuotillo, Tropus “Hodie cantandus est”
https://www.youtube.com/watch?v=9PCPVdU9LAc
●第2章 ニコシア
1.トリノJ.Ⅱ.9写本より:《聖なるかな》(ミサ曲より)
参照ページ:p.43
Sanctus (from Mass, in codex Torino J.II.9)
https://www.youtube.com/watch?v=2FAeS8k_Eq4
2.トリノJ.Ⅱ.9写本より:二重モテット《輝く宝石/この日》
参照ページ:p.43
Gemma florens, Hec est dies (Motet, in codex Torino J.II.9)
https://www.youtube.com/watch?v=h1A4AcXtVPE
3.トリノJ.Ⅱ.9写本より:ヴィルレー《喜びに満ちあふれた5月》
参照ページ:p.43
リコーダーとヴィエルとオルガネッタによる演奏です。
Le mois de mai (Virelai, in codex Torino J.II.9)
https://www.youtube.com/watch?v=T9e6dLBeQSI
4.トリノJ.Ⅱ.9写本より:二重バラード《愛はこんなにも甘美に/本当の恋人なら》
参照ページ:p.45
Si doulcement me fait amours, Nulz vrais amans (Ballades, in codex Torino J.II.9)
https://www.youtube.com/watch?v=C6SpunUTkOE
●第3章 アントウェルペン
1.ルッカースが1640年に製作したチェンバロの音色
参照ページ:p.63
Sounds of the Harpsichord built by Ruckers Family in 1640
https://www.youtube.com/watch?v=qphatOZXjEs
2.ジョン・ブル作曲:《ウォルシンガム》(抜粋)
参照ページ:p.67
John Bull, Walsingham
https://www.youtube.com/watch?v=Jlb3f5PAbcI
3.ジョスカン・デ・プレ作曲:《森のニンフ──オケヘムの死に寄せる追悼曲》
参照ページ:p.71
Josquin Des Prez, Nymphes des bois
https://www.youtube.com/watch?v=N86qrLlddO4
4.ティルマン・スザート作曲:4つのダンス(『舞曲集』より)
参照ページ:p.74
Tielman Susato, 4 Dances (Danserye, 1551)
https://www.youtube.com/watch?v=jK2qDDpLvvo
5.オルランドゥス・ラッスス作曲:《私の聖母マリアよ、慈悲を》
参照ページ:p.75
ラッススがアントウェルペンで出版した『4声のマドリガル、ヴィッラネスカ、カンツォーネ・フランチェスカとモテット集』(1555年)収蔵曲。
Orlandus Lassus, Madonna mia pieta (Il primo libro dove si contengono madrigali, vilanesche, canzoni francesi, e motetti, 1555)
https://www.youtube.com/watch?v=jIGKwpRJmDk
6.ティルマン・スザート作曲:《ムーア人の踊り》
参照ページ:p.76
Tielman Susato, La Mourisque (Danserye, 1551)
https://www.youtube.com/watch?v=GRYPZYUkyt0
●第4章 リューベック
1.フランツ・トゥンダー作曲:《キリストは死の縄目につながれたり》
参照ページ:p.85
Franz Tunder, Christ lag in Todesbanden
https://www.youtube.com/watch?v=FaTJGV1-6ts
2.ディートリヒ・ブクステフーデ作曲:《いざやもろびと、神に感謝せよ》BuxVW79
参照ページ:p.99
Dieterich Buxtehude, Nun danket alle Gott, BuxWV 79
https://www.youtube.com/watch?v=IRvEG-8Z6Xo
3.マルティン・ルター作曲:コラール《神はわがやぐら》
参照ページ:p.99
Martin Luther, Ein feste Burg ist unser Gott
https://www.youtube.com/watch?v=uI7QMtXBLgY
4.フランツ・トゥンダー作曲:コラール・ファンタジー《神はわがやぐら》
参照ページ:p.100
マルティン・ルターによるコラールの旋律が、壮大なオルガン曲に編曲されています。
Franz Tunder, Ein feste Burg ist unser Gott
https://www.youtube.com/watch?v=1EENoDEEGPU
5.アルプ・シュニットガー製作のオルガンの音色
ディートリヒ・ブクステフーデ作曲:《プレリュード ニ短調》BuxWV140
参照ページ:p.101-102
ドイツ・ノルデンの聖ルドゲリ教会のオルガン。ノルデンは北海に面したオランダとの国境近くにある街です。
Dieterich Buxtehude, Praeludium d-moll, BuxWV140
https://www.youtube.com/watch?v=UsQhMgqxjmI
6.フリードリヒ・シュテルヴァーゲン製作のオルガンの音色
ディートリヒ・ブクステフーデ作曲:《プレリュード ニ短調》BuxWV140
リューベックの聖ヤコビ教会のシュテルヴァーゲン・オルガン。シュニットガー・オルガンと比較できるように、同じ曲を掲載しておきます。
Dieterich Buxtehude, Praeludium d-moll, BuxWV140
https://www.youtube.com/watch?v=1HBwLfO9SwU
●第5章 セビーリャ
1.ドメニコ・スカルラッティ:ソナタ K.1-K.19
参照ページ:p.113
Domenico Scarlatti, Sonatas, K.1-K.19
https://www.youtube.com/watch?v=uOLClyWb_EI
2.フランシスコ・コレア・デ・アラオホ:《第7旋法によるティエント・デ・メディオ・レヒストロ・デ・ティプレ》(オルガン技法 第29番)
参照ページ:p.113-117
ティエントとはオルガン作品を指し、メディオ・レヒストロとは「音栓分割」(オルガンの鍵盤を中央のドの音とド♯を境として左右を別々の音栓に振り分ける手法)を指します。「デ・ティプレ」とは、鋭い音色で演奏される主旋律が高音域にある、という意味で、主旋律が低音域にある場合は「デ・バホン」となります。
Francisco Correa de Arauxo, Quinto tiento de medio registro de tiple de séptimo tono
https://www.youtube.com/watch?v=OEKAmNzatIU
3.クリストバル・デ・モラーレス:《全地よ、神をたたえよ》
参照ページ:p.122
Cristóbal de Morales, Jubilate Deo, omnis terra
https://www.youtube.com/watch?v=lw6aq7oInvQ
4.フランシスコ・ゲレーロ:《めでたし、この上なく聖なる処女よ》
参照ページ:p.126
第2声部は、第1声部とまったく同じ旋律を4小節遅れで追いかけて歌うカノンとなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=7qG_yjbv9sI
番外編
1.ガスパール・フェルナンデス:《主は彼を選びたもうた》
参照ページ:p.138
こちらの音源には、1612年にヌエバ・エスパーニャ副王がプエブラに入城したさいに作曲された音楽が6曲収録されており、その最初の曲です。
Gaspar Fernandes, Elegit eum Dominus
https://www.youtube.com/watch?v=X0_QJwG0S9o
2.フアン・グティレス・デ・パディーリャ:《正しき者よ、主によりて喜べ》
参照ページ:p.139
パディーリャによる二重合唱のモテットの一例です。
Juan Gutiérrez de Padilla, Exsultate, Iusti, in Domino
https://www.youtube.com/watch?v=QDmCGwHfeBY
●第6章 クレモナ
1.マルカントニオ・インジェニェーリ作曲:《私は穴に下る者とともに数えられ》(詩篇88-4)
参照ページ:p.153
インジェニェーリは1568年よりクレモナ大聖堂の音楽監督をつとめた作曲家。
Marc’Antonio Ingegner, Aestimatus sum
https://www.youtube.com/watch?v=pE7xv_cdfwI
2.モンテヴェルディ作曲:《われは善き牧者なり》
参照ページ:p.154
モンテヴェルディが15歳のときに出版した『聖カンティウンクラ集』の中の一曲。
Claudio Monteverdi, Ergo sum Pastor bonus ·
https://www.youtube.com/watch?v=Z1Y6VFFStd0
3.ジャケス・デ・ヴェルト作曲:《ラマで声が聞こえる》
参照ページ:p.156
モンテヴェルディのマントヴァ時代の同僚の作品。
Giaches de Wert, Vox in Rama
https://www.youtube.com/watch?v=riBO3sKfrTA
4.クラウディオ・モンテヴェルディ作曲:オペラ《オルフェオ》
参照ページ:p.157
Claudio Monteverdi, Favola in musica L’Orfeo
https://www.youtube.com/watch?v=3Ma4OelX45I
6.ストラディヴァリウスの音色
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ作曲:《シャコンヌ》(無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータBWV1004より)
参照ページ:p.158-166
ヴィクトリア・ムローヴァが所有している1723年製のストラディヴァリウス「ジュールズ・フォーク」での演奏と思われます。
Johann Sebastian Bach, Chaconne from Partita BWV1004
https://www.youtube.com/watch?v=tPWQjjOxjMs
●第7章 ツェルプスト
1.ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ作曲:《8声の協奏曲(トランペット協奏曲)》FWV L:D1
参照ページ:p.186
ツェルプストの宮廷トランペット奏者だったJ.S.バッハの義兄ヨハン・カスパー・ヴィルケは、当地の楽長のこのような作品も演奏したことと思われます。
Johann Friedrich Fasch, Concerto a 8 FWV L:D1
https://www.youtube.com/watch?v=s2kUZv0WUyk
2.ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ作曲:《管弦楽組曲 ヘ長調》FWV K:F4
参照ページ:p.187
弦楽器とフルートの柔らかい音色の組み合わせが印象的です。
Johann Friedrich Fasch, Overture F-Dur FWV K:F4
https://www.youtube.com/watch?v=szLaCLYmpGE
3.ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ作曲:《管弦楽組曲 ニ長調》FWV K:D2
参照ページ:p.187
野外で演奏されるにふさわしく、トランペットと太鼓が活躍します。
Johann Friedrich Fasch, Overture D-Dur FWV K:D2
https://www.youtube.com/watch?v=Rs-AkO2GTQU&t=426s
4.ヨハン・フリードリヒ・ファッシュ作曲:《4声のソナタ(クワドロ)変ロ長調》FWV N:B1
参照ページ:p.190
ファッシュが編纂した2つの宮廷所有音楽リストの中で著しく増えているジャンルが、こうしたクワドロです。トリオソナタが主流の時代を経て生まれた、新しいタイプの室内楽でした。
Johann Friedrich Fasch, Sonata for Oboe, Recorder, Violin and Continuo FWV N:B1
https://www.youtube.com/watch?v=6Ig0bLEweXk
●第8章 マンハイム
1.イグナツ・ホルツバウアー作曲:オペラ《ギュンター・フォン・シュヴァルツブルク》より
アンナのアリア〈輝く天は〉
参照ページ:p.212
20歳のモーツァルトがマンハイム宮廷を訪れたとき、リハーサルがおこなわれていたオペラ。ホルツバウアーは当時の宮廷楽長で、モーツァルトもそのリハーサルを聴きました。
Ignaz Holzbauer, Der glänzende Himmel from Günther von Schwarzburg
https://www.youtube.com/watch?v=UeqzO4Tx43o
2.ヨハン・シュターミツ作曲:《交響曲》ヘ長調
参照ページ:p.206
Johann Stamitz, Sinfonia a Quattro F-Dur
https://www.youtube.com/watch?v=wuqlqc4mDaQ
3.ヨハン・バプティスト・ヴェンドリンク作曲:《フルート協奏曲》ト長調 Op.4
参照ページ:p.211
Johann Baptist Wendling, Flute Concerto G-Dur Op.4
https://www.youtube.com/watch?v=yVmzboQKp6Y
4.ヨハン・クリスティアン・バッハ作曲:オペラ《テミストクレス》より フィナーレ
参照ページ:p.211
この動画の途中で、ドロテア&エリーザベト・ヴェンドリンクが初演メンバーの肖像画として映し出されています。
Johann Christian Bach, Opera Temistocle
https://www.youtube.com/watch?v=qvONC4szIrw
5.ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト作曲:〈鳥よ、年ごとに〉KV307
参照ページ:p.215
マンハイム滞在中にお世話になったヴェンドリンク家の娘で宮廷歌手エリーザベト(愛称グゥストゥル)のために書いた作品。
Wolfgang Amadeus Mozart, Oiseaux, si tous les ans KV307
https://www.youtube.com/watch?v=ovtbtrruelw
6.ヴォルフガンク・アマデウス・モーツァルト作曲:レチタティーヴォとアリア
〈アルカンドロよ、私は告白する/私は知らない、どこから来るのか〉KV294
参照ページ:p.216
初恋の相手アロイージア・ヴェーバーのために書いた作品。
Wolfgang Amadeus Mozart, Alcandro, io confesso…Non so d’onde KV 294
https://www.youtube.com/watch?v=Xd7fsOh6f3w
●第9章 ヴェルサイユ
1.ジャン=バティスト・リュリほか作曲:《夜のバレ》
参照ページ:p.223
Jean-Baptiste Lully, Ballet Royal de la Nuit
https://www.youtube.com/watch?v=4TxPhruLo4o
2.ジャック・シャンピオン・ド・シャンボニエール作曲:クラヴサン曲集
参照ページ:p.227
Jacques Champion de Chambonnières, Pieces de Clavecin
https://www.youtube.com/watch?v=9Xv-J7mqHUQ
3.ジャン=バティスト・リュリ作曲:コメディ・バレ《ジョルジュ・ダンダン》より〈皆で愛の神のすばらしい力をほめたたえよう!〉
参照ページ:p.230
Jean-Baptiste Lully, Georges Dandin, “Chantons Tous De L’Amour”
https://www.youtube.com/watch?v=sco75BY9k8M
4.ロベール・カンベール作曲:オペラ《ポモーヌ》
参照ページ:p.232
Robert Cambert, Pomone
https://www.youtube.com/watch?v=AVyRMBZwxig
5.ジャン=バティスト・リュリ作曲:音楽悲劇《アルミード》より〈パッサカーユ-種々の楽しみは隠れ家として〉
参照ページ:p.233
リュリが創始した「音楽悲劇」の代表作。パッサカーユは第5幕のバレの見せ場でもあります。
Jean-Baptiste Lully, Armide
https://www.youtube.com/watch?v=tnEA97H8OeQ
6.ルイ・クープラン作曲:《プレリュード・ノン・ムジュレ》第2番 ニ長調
参照ページ:p.242
Louis Couperin Prélude non mesuré n.2 ré majeur
https://www.youtube.com/watch?v=lqvm0k2VUtU
7.ミシェル=リシャール・ドラランド作曲:《王宮のためのサンフォニー》
参照ページ:p.243
Michel Richard Delalande, Symphonies pour les soupers du Roy
https://www.youtube.com/watch?v=uxyCc6BMd1w
8.フランソワ・クープラン作曲:《王宮のコンセール》第2番
参照ページ:p.243
Francois Couperin : Concerts royaux n.2
https://www.youtube.com/watch?v=R6eThi918uM
9.ジャン=ジャック・ルソー作曲:オペラ《森の占い師》よりコレットのアリア〈私はすべての幸せを失った〉
参照ページ:p.244
オペラの中で王妃マリー・アントワネットが演じた役のアリアです。
Jean-Jacques Rousseau, Le Devin du Village “J’ai perdu tout mon Bonheur”
https://www.youtube.com/watch?v=3kI9V83-RCQ
●第10章 ヴェネツィア
1.ジョヴァンニ・ガブリエリ作曲:《ピアノとフォルテのソナタ》
参照ページ:p.252
Giovanni Gabrieli, Sonata Pian’e Forte from Sacra Symphonia
https://www.youtube.com/watch?v=Jx2xgbBkjbg
2.クラウディオ・モンテヴェルディ作曲:オペラ《ポッペアの戴冠》
参照ページ:p.255
Claudio Monteverdi, L’incoronazione di Poppea
https://www.youtube.com/watch?v=iON2bq3-_q0
3.ジュリオ・カッチーニ他 作曲:オペラ《エウリディーチェ》
参照ページ:p.257
Giulio Caccini /L’Euridice Composta in Musica in Stile Rappresentativo
https://www.youtube.com/watch?v=2Iq6bB4kE8s
4.アントニオ・ヴィヴァルディ作曲:オペラ《狂乱のオルランド》RV727より アルジラーノのアリア〈何を見るまなざしにも〉
参照ページ:p.260
Antonio Vivaldi, Orlando Finto Pazzo “Se in ognis guardo”
https://www.youtube.com/watch?v=HBjB0D6y7lk
5.アントニオ・ヴィヴァルディ作曲:オペラ《オルランド》RV728
参照ページ:p.260
Antonio Vivaldi, Orlando furioso
https://www.youtube.com/watch?v=EinF_J2oxRE
6.アントニオ・ヴィヴァルディ作曲:オペラ《オリンピア》RV725
参照ページ:p.260
Antonio Vivaldi, L’Olimpiade
https://www.youtube.com/watch?v=a4MlqS4uGvc
7.アントニオ・ヴィヴァルディ作曲:《グローリア》ニ長調 RV589
参照ページ:p.265
Antonio Vivaldi, Gloria
https://www.youtube.com/watch?v=BFYkyW1Palg
8.アントニオ・ヴィヴァルディ作曲:オペラ《メッセーネの神託》RV726
参照ページ:p.270
Antonio Vivaldi, L’oracolo in Messenia
https://www.youtube.com/watch?v=84mJOYBqteU