困難な結婚

定価:本体1500円[税別]送料:国内無料

  • 四六判・並製 | 272頁
  • 発売日 : 2016年7月4日
  • ISBN 978-4-86559-139-2 C0095
  • ジャンル : 人文/エッセー
  • イラストレーション:田渕正敏 ブックデザイン:折田烈(餅屋デザイン)

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今より幸せになるために結婚してはいけません──
悩めるあなたへ贈る、「真に役立つ」結婚論。

いま最も頼りになる思想家による
ウチダ流「結婚ノススメ」、待望の刊行!

結婚前の人は、したくなる。
結婚している人は、気楽になる。
そのためにこの本を書きました
──内田樹

どうしたら良い相手が見つかりますか?
そもそもなんのために結婚するんですか?
お金がなくても結婚できますか?
本当にこの人と結婚して大丈夫でしょうか?
結婚式はやったほうがいいですか?
家事はどう分担したらいいですか?
もしも相手に浮気されたら?
結婚を長く続けるにはどうしたらいいですか?

──すべてウチダがお答えしましょう!

【目次より】
こうすれば結婚できる(あるいはあなたが結婚できない理由)
結婚するのはなんのためか?
結婚式はしたほうがいい
結婚と戸籍と姓
結婚とは不自由なものである
家事という「苦役」について
夫婦間コミュニケーションを巡る諸問題について
他人とうまく暮らすには
結婚してからのお金問題
コップのふちから水をこぼさない努力──結婚を続けるには?

プロフィール

  • 内田 樹 うちだ・たつる
    1950年東京生まれ。武道家(合気道7段)。思想家。神戸女学院大学名誉教授。東京大学文学部仏文科卒。2011年11月、合気道の道場兼私塾「凱風館」を開設。『寝ながら学べる構造主義』『日本辺境論』『下流志向』をはじめ多くのベストセラーをもつ。
    近年の著書・共著には、『困難な結婚』『もういちど村上春樹にご用心』(アルテスパブリッシング)のほか、『困難な成熟』(夜間飛行)、『意地悪化する日本』(岩波書店)、『生存教室 ディストピアを生き抜くために』(集英社新書)、『街場の戦争論』(ミシマ社)、『街場の共同体論』(潮出版社)、編著に『街場の憂国会議』『日本の反知性主義』(以上晶文社)などがある。

CONTENTS

はじめに

◎こうすれば結婚できる(あるいは、あなたが結婚できない理由)
 「もっといい人」は現れません
 どうぞ「ご縁」を大切に
 「よい配偶者」の見きわめ方
 結婚は誰としてもいい
 葛藤が足りません、もっと悩んでね。

◎結婚するのはなんのためか?
 社会の原理と戦うため
 お金が「ないから」結婚する
 大人になるために結婚する
 今より幸せになるために結婚してはいけません

◎結婚式はしたほうがいい
 結婚式の本質は公に「誓う」こと
 「いま・ここ・わたし」から外へ踏み出す

▶ウチダからの祝辞1 合気道と結婚

◎結婚と戸籍と姓
 結婚したら即入籍
 姓はフレキシブルに
 家族の一体感について

◎結婚とは不自由なものである
 家庭には「ボス」がいたほうがいい
 結婚は足枷か?
 未知の自分を発見する

◎他人とうまく暮らすには
 「よくわからない人」だから素晴らしい
 「一家団欒」の過ごし方

◎夫婦間コミュニケーションを巡る諸問題について
 テディ・ベアでいいんです
 7つの挨拶で家庭円満
 病人の生き方を肯定する
 ルックスと才能をとにかくほめる
 性的に成熟するとは?
 記号より身体性を大切に

▶ウチダからの祝辞2 結婚生活を愛情と理解の上に構築してはならない

◎家事という「苦役」について
 「家事は快楽」だ
 男は記号的、女は実利的、それぞれの秩序

◎結婚してからのお金問題
 小遣い制は止めよう
 「ちょっと下」を基準にする

◎コップのふちから水をこぼさない努力─結婚を続けるには?
 自分が変われば、世界が変わる
 相手を見て親を知る
 諦めるか、別れるか、どっちかです
 結婚生活の最後の支えとは?

あとがき