ヘッドフォン・ガール

1,600円 [税別]

  • 四六判変型・並製・ビニール装 | 320頁
  • 発売日 : 2016年1月25日
  • ISBN 978-4-86559-129-3 C0093
  • ジャンル : 日本文学・男性作家
  • 装画:へびつかい 装幀:佐々木暁

時間と運命がミステリアスに交錯する
ミュージック×タイムトラベル小説!

なぜ、オレは彼女の中に入り込んでしまうのか?
この地下鉄の光景は本当の未来なのか?
時空を超えて繫がる人々の運命がひとつの音楽を紡ぎだす──

20世紀の音楽史への深い造詣をもとにしながら、
謎をはらんだタイムトラベル・ストーリーの中に、
架空の音楽やミュージシャンたちの日常をリアルに描きこんでいく。
SF? ファンタジー? 音楽小説? ジャンルを軽やかに超えながら、
静かな感動を呼ぶラストまで一気に読ませる上質のエンタテインメント!

────行方不明になった伯母の家で、カズは祖父の遺品達を発見する。
古いスライド映写機を点けると、カズは近未来の地下鉄車内に飛んでいた。
しかも、ヘッドフォンで音楽を聞いている女性の身体の中に。
目の前の光景は本当の未来なのか?
好奇心に駆られたカズはタイムスリップを繰り返していく。
伯母の教え子だったヴァイオリン奏者のリキは親友に励まされながら、
自分自身の音楽を生み出そうとしていた。
ドイツからやってきた伝説のロック・ミュージシャン、ジーモン、
彼の祖父が遺したナチス時代のリボン・マイク、
伯母が愛したベヒシュタインのピアノ、京都の老技師──
数十年の時を超える因縁が人々を結びつける。
そして、生れ落ちる一枚のアルバム…⋯。

プロフィール

  • 高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
    1956年、東京生まれ。一橋大学在学中より『YOUNG GUITAR』『Player』などの音楽誌でライターとしてデビュー。80年代以降、音楽専門誌『ミュージック・マガジン』や『朝日新聞』『BRUTUS』などの新聞・雑誌に評論を寄稿。音楽プロデューサー、レコーディング・エンジニアとしても活動し、2000年にインディーズ・レーベル「MEMORY LAB」を設立。さらに音楽配信サイト「ototoy」(旧レコミュニ)の創設にも参加。2016年1月に初の小説を『ヘッドフォン・ガール』を上梓。著書に『スタジオの音が聴こえる』(DU BOOKS、2015)、『ポップ・ミュージックのゆくえ〜音楽の未来に蘇るもの』(アルテスパブリッシング、2010)がある。twitterアカウントは@kentarotakahash

CONTENTS

後ろのドア
黄色い平行線
皆既日食
グリュンベルク
ベヒシュタイン・ベイビー・グランド
デッドアイ
ヘッドフォン・ガール
ハーツクライ
歩いてる
ショッピングカート
ラスト・ラン
宇宙のトンネル
時の窪みで