小澤征爾氏、中村紘子氏、推薦!
世界のアキヤマが初めて語った指揮者人生のすべて!
師・斎藤秀雄、盟友・小澤征爾、弟子たちとの交流、
ストコフスキー、グールドら巨匠の思い出、
内外のオーケストラとの演奏活動、趣味の鉄道……
世界のアキヤマが初めて語った指揮者人生のすべて!
文化功労者顕彰&指揮者生活50年記念出版。
小澤征爾氏(指揮者)
秋山さんは、斎藤秀雄先生のいちばん理想的な弟子だと私は今でも思っておりますし、斎藤先生の指揮法をいちばん正しく受け継いでいるのが秋山さんです。
中村紘子氏(ピアニスト)
日本楽壇が世界に誇る巨匠。マエストロと呼ぶにふさわしい気品と風格。
桐朋の高校生だった頃から、秋山さんは私たち下級生の憧れのリーダーでした。その溢れるばかりの魅力と求心力は、今も増すばかり。
そう、協演年数が半世紀を越す長いお付き合いの私ですが、秋山さんは常にはるか若き日の青春の象徴、永遠の憧れの先輩なのです。
プロフィール
秋山和慶(あきやま・かずよし)
1941年生まれ。故斎藤秀雄のもとで指揮法を修め、1963年、桐朋学園大学音楽学部を卒業。同年、東京交響楽団専属指揮者となり翌1964年にデビュー。以後、40年にわたり同楽団の音楽監督・常任指揮者を務め、2004年9月より桂冠指揮者に就任、現在に至る。この間、大阪フィルハーモニー交響楽団、広島交響楽団、九州交響楽団で指揮者を務めた。現在、広島交響楽団音楽監督・常任指揮者。海外ではヴァンクーヴァー交響楽団、アメリカ交響楽団、シラキュース交響楽団の音楽監督を歴任。とくにヴァンクーヴァー響では、幅広いレパートリーの開拓で飛躍的に会員を増やすなど、国際的に評価の高いオーケストラへと飛躍させた。また、クリーヴランド管弦楽団、シカゴ交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団、ニューヨーク・フィルハーモニック、ボストン交響楽団、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、スイス・ロマンド管弦楽団をはじめ多くの楽団で客演した。東京交響楽団ではシェーンベルクの歌劇《モーゼとアロン》、ラッヘンマンの歌劇《マッチ売りの少女》などの大作を演奏。日本の音楽界をリードしてきた。
いっぽう、桐朋学園大学や洗足学園音楽大学などで教授として多くの弟子を育てた。これまでにサントリー音楽賞、大阪府民劇場賞、大阪芸術賞、芸術選奨文部大臣賞、川崎市文化賞、広島市民賞、中国文化賞、東京交響楽団とともに毎日芸術賞、京都音楽賞大賞、モービル音楽賞などを受賞。紫綬褒章、旭日小授章受賞に続き、2014年には文化功労者に選ばれた。冨沢佐一(とみざわ・さいち)
1948年生まれ。1971年中国新聞社に入社し、報道、運動、文化の各部や岩国支局で記者を務める。のち広島アジア競技大会組織委員会広報課長や中国新聞社企画局次長、同事業出版センター長、中国新聞企画開発社長などを経て、現在同社客員編集委員。この間、全国新聞社事業協議会代表幹事、全国都道府県対抗男子駅伝競走大会事務局長などを務める。
著書に『カープ30年』(中国新聞社)、『広島城400年』(第一法規出版、共著)などがある。
CONTENTS
まえがき
1 指揮者五〇年
2 音楽に包まれて
3 運命の出会い
4 斎藤秀雄先生
5 二三歳のデビュー
6 経営破綻
7 海外へ
8 ヴァンクーヴァー交響楽団
9 恩師の死
10 アメリカ交響楽団
11 東京交響楽団復活
12 斎藤秀雄メモリアルコンサート
13 巨匠たち
14 指揮者と楽団員と
15 挑戦
16 鉄道マニア
17 広島交響楽団
18 斎藤メソッド
19 後進の育成
20 平和を祈る街で
21 多事多忙
22 日本と外国と
23 家族・弟子・仲間たち
24 新たな地平線を目指して
あとがき