古代ギリシャから現代まで……音楽という営みは、常にあらゆる形で問われ続けてきました。
音楽とはそもそも一体なにが奏でるもの? 楽譜を書くルールはどうすれば良い?
歌詞と曲の関係ってどうなってる? 国ごとに音楽の雰囲気が違うのはなぜ?
──こうした問いに対する研究は、現代では「音楽学」という学問分野でおこなわれています。
本書はその音楽学において最重要と考えられる34の文献を解説とともに採録した、日本初の入門書です。
音楽史の中で上記の疑問たちはどのように議論されてきたのか?
引用された文章を読むことでそのエッセンスをつかむこともできます。
掲載されている多くの書籍は現在でも入手可能ですので、
本書をきっかけに、先人たちがのこした広大な知の遺産に、ぜひ触れてみてください。
この本は、音楽学の入門書であり、学問を超えて、音楽を考える上ではじめの1冊でもあるのです。[N]