『レコード芸術』に『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』の書評掲載

『レコード芸術』11月号に菅野恵理子さんの『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』の書評が掲載されました。評者は小沼純一さん。

……この列島[引用者注:日本のこと]における一般大学で音楽についての科目がない、あってもひじょうに少ないことを、考えるきっかけとして読むことができる。そして音楽がひじょうに広く深い意味での教養になることも確かだ。

一見レポートやガイドブックのようにみえることで、逆に、さまざまな問いを読み手に誘発する。書かれたことを鵜呑みにして、だから合衆国は、とおもうとしたら、それは前世紀の思考力といってもいい。この世紀の、グローバルな、グローカルなリベラル・アーツを、本書をたたき台にしながら、考えてみよう。

「さまざまな問いを読み手に誘発する」と書かれたとおり、書評のかたちをとった問いかけともいえる文章。こうした応答から、また議論が起ち上がっていくことを期待したいと思います。

[木村]