【クラウドファンディング開始!】11月、英国の作曲家ディーリアスの伝記を出版。記念リサイタルも開催!

アルテスは11月、英国の作曲家ディーリアスの伝記『ソング・オブ・サマー 真実のディーリアス』を出版します。

フレデリック・ディーリアス(1862-1934)は、英国のクラシック音楽のなかでもとびきり美しい旋律と抒情に恵まれ、波乱万丈の生涯を送り、文学や哲学や美術との関係も深く、映画監督のケン・ラッセルやポップス歌手のケイト・ブッシュにも絶大な影響をおよぼした重要な作曲家です。ディーリアスの愛弟子エリック・フェンビー(1906-1997)による「Delius as I knew him」(初版:1936)は、病に冒されて作曲活動が不可能になってしまった老作曲家を若き音楽青年が献身的にサポートし、さまざまな苦難と葛藤を乗り越えて、作曲家最晩年の珠玉の作品を結実させていく様子を、みずみずしい感性で描いた不朽の名作。英国の映画監督ケン・ラッセルが1968年に映像化したこともあり、わが国でも長らく出版が待望されていました。

このたび、音楽評論家・林田直樹さんがプロデュースし、ロンドンを拠点に国際的な演奏活動を展開するヴァイオリニスト小町碧さんが翻訳、英国音楽を専攻する音楽学者・向井大策さんが監修、そしてディーリアスを中心とした英国音楽案内を音楽ライターのオヤマダアツシさんが書き下ろす、という最強の布陣で、ついに日本語版が出版される運びとなりました。刊行は11月の予定です。

また、その出版を記念して、小町さんがディーリアスの作品番号なしの作品を含むすべてのヴァイオリン・ソナタを一夜で披露する出版記念リサイタル「真実のディーリアス」が、11月1日(水)、東京・銀座の王子ホールで開催されます。

この出版とリサイタルを合わせて、「ディーリアス・プロジェクト」と名付け、発案者である林田直樹さんの呼びかけで、クラウドファンディングが本日、7月28日0時よりスタートしました。まずはぜひとも、林田さんの熱いメッセージをお読みください。

英国の作曲家ディーリアスの晩年を描いた伝記の日本初の翻訳出版&ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会を成功させたい!|MotionGallery

出版もリサイタルも決行します。しかし、クラシック音楽の世界ではマイナーと見なされ、これまで採算上の問題で何度も出版が見送られてきた本書の出版、そして演奏会を、わたしたちの熱意の充足に終わらせず、大きな赤字を負わずに成功させるには、みなさんの支援がどうしても必要です。ひとりでも多くの方々が趣旨に賛同してくださり、それぞれがこのプロジェクト成功の立役者になっていただけますよう、心から願っています。[木村]