『ラティーナ』5月号に『アイルランド音楽』レビュー掲載!

今年で創刊63周年になる“世界の音楽情報誌”『ラティーナ』5月号で、大石始さんが『アイルランド音楽 碧の島から世界へ』をレビューしてくださいました。

ここに綴られているのは、ヨーロッパの辺境で虐げられてきた人々による慎ましい伝統音楽を紹介しようというありきたりな被差別文化論ではなく、独立以来、〈アイリッシュネス〉の確立をめざして続けられてきたダイナミックな文化運動の記録である。

と本書の本質がずばり指摘されたあと、

本書を読んでいると、アイルランド音楽が日本における〈新しい民謡〉として、もしくは一種のコミュニティー・ミュージックとして成立する可能性さえあるような気がしてくる。

と、そんな可能性まで読み取ってもらえて嬉しいかぎりです。日本の演奏家のみなさんから音源を付録CDに提供していただいた甲斐があるというものです。大石さん、ありがとうございました!

『アルテス』電子版での大石さんの連載「まつりの島」は先月で終了、単行本化を目指して作業を進めていますので、こちらもご期待ください。