『美術手帖』に『日本メディアアート史』の書評掲載

ちょっと時間が経ってしまいましたが、『美術手帖』2015年3月号に馬定延さんの『日本メディアアート史』の書評が掲載されました。評者は美術批評の中島水緒さん。

アートとテクノロジーが交わる領域に必ずつきまとう問題を歴史記述の中で炙り出していく展開は非常にスリリングだ。(略)……メディアアートの歴史で取り上げられるべき事象の多くが官・産の主導で成り立ってきたという指摘に、私たちは何度でも立ち戻る必要があるだろう。メディアアートを支えてきた構造への自覚は、歴史の形成に貢献するばかりでなく、来たるべきメディアアートにとって有効な戦略をも導きだすはずだ。

と評し、「メディアアートの行く末と同時に、この若き研究者の今後の活躍が気になるところだ」と結んでくださいました。

[木村]