本日(2025年9月27日)付の毎日新聞朝刊読書面に松岡正剛著『百書繚乱──松岡正剛のヴィジュアルブックガイド』の書評が掲載されました。評者は京都大学名誉教授で英文学者の若島正さん。同書と同時期に出版された松岡さんのロングインタビューによる伝記『世界のほうがおもしろすぎた』(晶文社)とセットでの書評です。
若島正・評 『百書繚乱』『世界のほうがおもしろすぎた』|今週の本棚|毎日新聞
[…]タブロイド新聞「SANKEI EXPRESS」に連載されていた「BOOKWARE」を編集しなおした『百書繚乱』を眺めていると、[松岡清剛氏が]持ち前の好奇心を発揮してカバーしている領域のとんでもない広さに圧倒されるばかりだが、強く印象づけられるのは、ネーミングの天才だなあということだ。
として、「本にまつわる多様な関係世界のいっさい」を「ブックウェア」と言い定めるセンスの良さ」を指摘。
『百書繚乱』でも紹介されたレオ・レオーニをめぐって、
[レオーニと松岡の対談本]『間(MA)の本』では、想像力が実在するものではなく実在しないものへと向かうことが語られている。アナロジーや連想からつながった、松岡正剛本人の言葉を借りれば、「フラジャイル」な、もろいもの、はかないものである。しかし、われわれの頭の中にある、多方向に広がった知識は、本来ノンリニアなものだというのが彼の捉え方であり、「イメージを組み合わせて動かしてみる」そのプロセスをシステム化するのが編集工学の基本的な方向だった。
と看破し、つづけて葛飾北斎について、『百書繚乱』から
「ぼくが思うに、真にクリエイティブな仕事とは、世の中に新たな「見本」を提案することだ」
という一文を引き、松岡正剛という編集者が何を見すえ、何をめざしていたのかをみごとにあきらかにしています。
現在、ブックファースト新宿店(10月3日まで)、丸善日本橋店(10月半ばまで)、ジュンク堂書店大宮高島屋店(10月末まで)、丸善松本店(10月半ばまで)にて「百書繚乱フェア」が開催されています。それぞれ、『百書繚乱』で紹介された本を取りそろえたほか、松岡さんの関連書籍も一堂に集められた充実ぶり。どうぞこの機会にお出かけください!