アイデンティティをどこにもとめるか── 『音楽鑑賞教育』にて『ソング&セルフ』紹介

公益財団法人音楽鑑賞振興財団が発行する季刊誌『音楽鑑賞教育』2024年7月号(vol.58)にて、小山文加さんがイアン・ボストリッジ著/岡本時子訳『ソング&セルフ──音楽と演奏をめぐって歌手が考えていること』を紹介してくださいました。

[…]当代随一と呼ばれるテノール歌手の著者も、コロナ禍では演奏活動を制限された。本書には、その時期に深められた思索の跡が綴られている。演奏者が作品と対峙したときに立ち現れる、「アイデンティティをどこにもとめるか」という問題。ジェンダー、植民地主義、そして死という3つのレンズを通し、著者はこのテーマに誠実に向き合い「わからない」答えをも包摂していく。

と、深く読みこんでくださっているのがうれしいです。