タワーレコードのフリーマガジン『intoxicate』2025年8月号(#177)に、長屋晃一『機械仕掛けの音楽誌──自動人形(オートマタ)はオペラの夢を見るか』の書評が掲載されました。評者は畠中実さんで、半ページの大枠です!
【8/28追記】ウェブマガジン「Mikiki」にも掲載されました。
この本では、「音楽とは、人間による演奏という行為を通じて実現されるもの」という考えと並行して、人間によらない音楽、機械による音楽、音楽と聴覚以外の感覚との連動といった、500年に及ぶ歴史におけるさまざまなアイデアがとりあげられている。音楽が人間によってしか演奏され得なかった時代だからこそ、それがいかに音楽情報のみを複製可能かというアイデアが生まれたとも言える。その過程で、いわば見世物や珍品となった、多くの正統にはなりえなかった変わり種楽器、音楽演奏装置、自動人形などが発明されている。筆者はそうしたもうひとつの音楽史に注目する。
このように紹介し、
演奏家不在の音楽、人間不在の音楽というアイデアは、サウンド・アートというジャンルによって提示されているように、そこには音楽というものへのもうひとつのヴィジョンがある。
と本書の射程を明らかにしてくださいました。
なお、見開き対向ページには渡邊温子『ヨーロッパ古楽旅行──歴史・音楽・街歩き』の短評も。こちらはタワーレコード渋谷店・須田純一さんが書いてくださっています。