悠雅彦さんが『すごいジャズには理由がある』を絶賛!

ジャズ評論の大御所・悠雅彦さんがウェブマガジン「JAZZ TOKYO」にて岡田暁生さんとフィリップ・ストレンジさんの『すごいジャズには理由がある』を書評してくださいました。

それにしても岡田氏の執念も凄い。歴史的知識ではなく、音楽的実践からジャズにアタックし、何となく好きだったジャズの魅力を現場での実践を通して理解していったというのだから、いやはや恐れ入る。

ほんのわずかな例を見るだけでも、ストレンジ氏の回答や解説が的を射抜いていることが分かる。彼が薀蓄を語ることはほとんどないし、ジャズの歴史に論点を移すこともない。だが、優れた演奏家である氏の指摘や分析は決して正鵠を誤ることはなく、常に的を突いている。だからといって、彼はこれからプロの演奏家を目指す人々に知恵や方法論を伝授しようとしているわけではない。ジャズの楽しみ方を演奏家の立場で解説しながら”すごいジャズ”に隠された真実を一般のジャズ愛好家が納得できるように解き明かしていくのだ。なるほどそうだったのかと目から鱗が落ちるような快感を、この本を読まれた方々は熱く体験することができるのではあるまいか。

などなど、本書の勘所をしっかりと読み取って高く評価してくださっています。ありがとうございました!

[木村]

JAZZ TOKYO|MONTHLY EDITORIAL 01|悠々自適/悠雅彦|Vol.64 悠雅彦「すごいジャズには理由(ワケ)がある」