C. パーカー「後ノリ革命」の秘密を鮮やかに解明!
「ノリ」の分析からジャズ史を読み解く画期的な研究が
装いも新たに再登場!新刊の第2弾と同時発売!
スウィングからビバップ、クール、ハードバップまで、
4ビート・ジャズの「ノリ」をコンピューター解析によってヴィジュアル化・数値化。
C. パーカー「後ノリ革命」の秘密を鮮やかに解明するとともに
代表的ミュージシャンたちの8分音符タイミングの
特徴と変遷をコンピュータ解析によって明らかにした画期的なジャズ研究が、
第2弾「トランペット・サックス・ピアノ・ギター編」と共に装いも新たに再登場!
パーカーの革新性が明らかになるとともに、さまざまなプレイヤーや、ドラマーの個性、ドラムとベースの関係など興味深いデータが満載なので、ぜひ一読を薦めたい。
──音楽家・横川理彦(『サウンド&レコーディングマガジン』2020年3月号)
「8分音符のタイミング」研究は、そもそもは自分の演奏の向上のために始めたものでした。しかし、巨匠たちのタイミングをみていくうちに、スウィング・ジャズからハードバップに至るジャズの歴史的な流れとタイミング、表現がとても深い関係にあることがわかってきました。当初には思いもかけなかった、実におもしろい発見でした。
特に、チャーリー・パーカーが後ノリ革命をおこし、彼が生み出したそのタイミングがモダン・ジャズの伝統として引き継がれつつ発展していくという事実を示せたのは、この本の一番のハイライトだと思っています。(本書「あとがき」より)
※本書は『ジャズの「ノリ」を科学する』(2019年、弊社刊)の書名とデザインを変えた新装版です。
プロフィール
井上裕章(いのうえ・ひろあき)
1954年生まれ、福岡県出身。九州大学医学部在学中よりジャズ・ピアノを始め、卒業後医師になってからも福岡市を中心にアマチュアとしてバンド活動を続けている。国内プロ・ミュージシャンとの共演も多い。ウィントン・ケリーやレッド・ガーランドなどのハードバップ・ピアニストにねざしたスタイルを核として、最近はキース・ジャレットの影響を受けている。フレーズの組み合わせではなくメロディーを綴ってゆく即興で、リスナーの心に届く1小節をめざしている。また、ジャズの「ノリ」やパーカー・フレーズを 10年以上にわたり研究。地元のジャズ仲間とともにジャズの本質を日々追い求めている。著書に『ジャズの「ノリ」を科学する[Ⅱ]トランペット・サックス・ピアノ・ギター編』(2026)、『ジャズの「ノリ」を科学する』(2019)、同書の改題・新装版『ジャズの「ノリ」を科学する[Ⅰ]スウィング〜ハードバップ編』(2026、以上アルテスパブリッシング)がある。
CONTENTS
はじめに
第1章 ジャズのリズムをヴィジュアル化してみる
8分音符のタイミングとは?
リズムを図解・数値化するために
波形図
遅れ値/ハネ値/裏拍値/タイミング値
タイミング図
遅れハネ散布図
箱ひげ図
ノリ
第2章 パーカーの後ノリ革命──スウィングからビバップへ
スウィング・ジャズとビバップの違い
ホーキンス、ヤングとパーカーのタイミングを比較する
2人のスウィング・ジャズの巨匠とパーカー
僕が本当に証明したかったこと
3人の共演曲「JATP Blues」を選んだわけ
8分音符表裏拍の楽譜通りのタイミング
「JATP Blues」にみる8分音符のタイミング
逆影響
全盛期ホーキンスとパーカーのタイミングを比較してみた
パーカーの直弟子マイルス・デイヴィス
パーカーと全盛期のヤング
結局はそれぞれの「人」のタイミングだった
革命の足跡
Author’s Notes
◎スウィング・ジャズ(1930年代~40年代)
◎ビバップ(1940年代後半)
◎「JATP Blues」
◎コールマン・ホーキンス
◎レスター・ヤング
◎チャーリー・パーカー
第3章 レスター・ヤングからチャーリー・パーカーへ
ヤングとスウィング・ジャズの巨匠たちとの比較
モダン・ジャズのパイオニア──ヤングとクリスチャン
ヤングと創成期ビバッパーとの比較
ビバップの創始者パーカー
Author’s Notes
◎カウント・ベイシー楽団とパーカー
◎カウント・ベイシー楽団とビバップ
◎ディジー・ガレスピー
◎ロイ・エルドリッジ
第4章 ファッツ・ナヴァロとマイルス・デイヴィス──ビバップからクールへ
ファッツ・ナヴァロのイーブン8分音符──ビバップの発展
マイルス・デイヴィスの革新──クールの誕生
マイルス・デイヴィスの変貌
Author’s Notes
◎ファッツ・ナヴァロ
◎『クールの誕生』
◎マイルス・デイヴィス
第5章 パーカーとヤングの遺産──ハード・バップへ
パーカーとヤングの強力な影響
遅れ値、ハネ値、裏拍値の変遷
ハード・バップ期の8分音符のタイミング分類
8分音符のタイミングの違いはこんな風に聴こえる
Author’s Notes
◎ハード・バップの魅力
第6章 モダン・ジャズの巨匠たちの8分音符
8分音符タイミングの5タイプ
(1)ホーキンス型:ウェス・モンゴメリー
(2)ヤング型:チャーリー・クリスチャン、グラント・グリーン
(3)パーカー型:ソニー・ロリンズ、ハンク・モブレー、マイルス・デイヴィス
(4)ナヴァロ型:クリフォード・ブラウン、アート・ファーマー
(5)クール=デイヴィス型:ジャッキー・マクリーン、ジョン・コルトレーン、デクスター・ゴードン
Author’s Notes
◎お薦めのこの人、この1曲、この1枚
第7章 ビハインド・ザ・ビートの巨匠──デクスター・ゴードンとエロール・ガーナー
デクスター・ゴードンの8分音符の使い分け
元祖ビハインド・ザ・ビート:エロール・ガーナー
Author’s Notes
◎デクスター・ゴードン
◎エロール・ガーナー
第8章 ドラムスとベースの微妙な関係
ベースとシンバルとハイハットの発音位置
ハード・バップ・ドラマーたち──ケニー・クラーク、マックス・ローチ、アート・ブレイキー、フィリー・ジョー・ジョーンズ
1 シンバル・レガートのハネ値
2 シンバル・レガートの不均等性
3 不均等性を考える
4 フット・ハイハットのタイミング
5 ハード・バップ・ドラマーの予定時刻
ベースのタイミング──ポール・チェンバースとレイ・ブラウン
「後ノリ」のベース
Author’s Notes
◎アート・ブレイキー
◎フィリー・ジョー・ジョーンズ
◎マックス・ローチ
◎ケニー・クラーク
◎ポール・チェンバース
◎レイ・ブラウン
付録 練習方法
タイミングに注意して聴いてみる
自分の演奏を分析してみる
あとがき
参考音源[CD]
参考文献


