マイケル・ジャクソンの思想

定価:本体1600円[税別]

  • 四六版・並製 | 240頁
  • 発売日 : 2016年4月22日
  • ISBN 978-4-86559-138-5 C1073
  • ジャンル : 洋楽/R&B/思想
  • 装画:岡本麻美 装丁:奥野正次郎(pororoca)

マイケル・ジャクソンは救世主である──
名曲に託された魂のメッセージを東大教授が読み解く!
革命的なMJ論刊行!

【本サイトでご予約・ご購入の方にかぎり、オリジナルしおりに著者のサイン入りでお届けします】

「ビリー・ジーン」「スリラー」「ジャム」「スムーズ・クリミナル」「ブラック・オア・ホワイト」
「ウィル・ユー・ビー・ゼア」「ヒール・ザ・ワールド」「マン・イン・ザ・ミラー」……
希代のスーパースター=“キング・オブ・ポップ”が数々の名曲に託した魂のメッセージを、東大教授が読み解く!

ムーンウォークはなぜ「ビリー・ジーン」で披露されたのか? 
「あの娘が消えた」でなぜいつも泣くのか? 
短編映画『ゴースト』はなぜ正式発売されないのか?
マイケルの最高傑作はなにか?

大ヒット曲に隠された謎に挑んだ著者は、
マイケルの遺した作品に、マハトマ・ガンディーやチャップリンに匹敵する
20世紀最大の思想を発見する。

「東大話法」や女性装で注目され、『アウト×デラックス』や『TVタックル』にも出演した
著者の革命的なMJ論、ついに刊行!

【本書「はじめに」より】
⋯⋯マイケルの作品やさまざまの映像・資料を集め、解読した結果、
私は、彼が20世紀最大のエンターテイナー、芸術家、慈善活動家であるばかりではなく、
最大の思想家の一人であるという結論に到達した。
彼の作品は、その思想を厳密に表現するために、完璧に構成されているように私には見えた。
⋯⋯マイケル・ジャクソンは、ベートーヴェンに匹敵する作曲家であり、
リストに匹敵する演奏者であり、ニジンスキーに匹敵するダンサーであり、
チャップリンに匹敵する映像作家であり、ゴッホに匹敵する画家であり、
キング牧師に匹敵する非暴力活動家であり、マザー・テレサに匹敵する慈善活動家であり、
スティーヴ・ジョブズに匹敵する企業家であり、その上、最も優れた思想家でもあったのである。

プロフィール

  • 安冨 歩(やすとみ・あゆみ/「あゆむ」も可)
    1963年大阪府生まれ。東京大学東洋文化研究所教授。
    京都大学経済学部卒。銀行勤務を経て、京都大学大学院経済学研究科修士課程修了。博士(経済学)。
    著書に『ありのままの私』ぴあ、『満洲暴走 隠された構造〜大豆・満鉄・総力戦』角川新書、
    『ドラッカーと論語』東洋経済新報社、『生きるための論語』ちくま新書、『超訳論語』ディスカバー21、
    『誰が星の王子さまを殺したのか〜モラル・ハラスメントの罠』『原発危機と「東大話法」』
    『ジャパン・イズ・バック〜安倍政権にみる近代日本「立場主義」の矛盾』以上明石書店、
    『生きる技法』青灯社、ほか多数がある。

CONTENTS

マイケル・ジャクソンは救世主である──はじめに

1 〝ジャム〟とはなにか?──潜在意識に直接届けられるメッセージ
1992年のブカレスト
“Jam”するとは、何をすることか?
どうしたら“Jam”できるのか?
なぜ金色レオタードの股間ダンスで「Jamしよう」と呼びかけるのか?

2 ムーンウォークはなぜ「ビリー・ジーン」で披露されたのか?
「二度考えろ」とは?
「ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロア」
スージーはビリー・ジーンである
子どもへの無条件の愛情を確保する
ムーン・ウォークはなぜ「ビリー・ジーン」で披露されたのか?

3 マイケルは舞台でなぜ泣くのか?──人種差別によって断ち切られた愛
ラッキー・ガール
テイタム・オニール
「黒ン坊と一緒に行ってはいけません」
「ブラック・オア・ホワイト」
マイケルはなぜ毎回、本当に泣くのか
「マッチ・トゥー・スーン」〜非暴力の闘士

4 何に祈りを捧げるのか?──「ウィル・ユー・ビー・ゼア」
第一の手がかり──別の明日
第二の手がかり──歓喜の歌
第三の手がかり──魂の断裂
三つの手がかりの統合──音楽の力と神への讃歌
母親との関係
オックスフォード大学での講演
両親の問題
作品の構造

5 魂の殺人とゾンビの跋扈──「スムーズ・クリミナル」と「スリラー」
アニーとは誰か?
ギャングから逃げ回る瀕死の病人
ゾンビとは誰か?
異常が正常になった世界の恐怖

6 自分の中の愛に到達すること──「ヒール・ザ・ワールド」
マイケル版「ウィ・アー・ザ・ワールド」
ネクロフィリアとビオフィリア
小さな場所を創り、より良い場所にしよう

7 マイケルの「修身斉家治国平天下」思想──「マン・イン・ザ・ミラー」
「鏡の中のあの人」
鏡の中の私
修身斉家治国平天下
巨大な宗教的事業としてのツアー

8 マイケル芸術の神髄──映画『ウィズ』『ムーンウォーカー』『ゴースト』
『ウィズ』
『オズの魔法使い』の深さと凄さ
西欧の倫理と『論語』
『オズの魔法使い』の思想
『ムーンウォーカー』──自身の死と復活を予言
荒唐無稽なストーリーに隠された意味
『ゴースト』──マイケル芸術の神髄
「嫉妬、偏見、誤解」の実態
内なる独裁者との闘い
危険な思想

あとがき
初出一覧
略年譜