音楽プロデューサーの平井洋さんが、ご自身のブログでウェルナー・ヒンク(語り)/小宮正安(構成・訳)『ウィーン・フィル コンサートマスターの楽屋から』を紹介してくださいました。
結局は一気に通読してしまった。面白いか面白くないかと言えば、面白かったのだ。読み進めると分かるが、この種の本に必ずでてくる成功譚やら、感謝の言葉の羅列のうらに潜んだ自慢話が皆無で、各エピソードも「都合がいいようにストーリー化」されていない。
典型的なのがウィーンフィルコンサートマスターのオーディションを受けた時の話で、何と自分が落ちてヘッツェルが合格したときのことが、そのまま書いてあるのだ。これはなかなかすごい。
地味なようだが、どの立場の方でも読んでおくに値する基本的文献の一つになりそうだ。
と、飾らない人柄のヒンクさんだからこその内容を評価いただき、とても嬉しいです。以下で全文を読めますので、ぜひ!
http://yohirai.blog.jp/archives/73947888.html
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