本日17日の東京新聞朝刊に和田博巳『楽しい音の鳴るほうへ』の書評が掲載されました。評者は先月の刊行記念イヴェントにゲストとしてご登場いただいた音楽評論家の湯浅学さんです。
大学受験を途中でやめてジャズ喫茶で修業、自分でロック喫茶を開いたと思ったら楽器経験がないのにバンドに加入してプロのベーシストに。そのバンドもまもなく解散して帰郷、という一貫性のない和田さんの青春時代。それを湯浅さんは
怪しいのはあたり前。でたらめは常識のうち。
本書は人生の方位羅針盤ではない。音楽と人との関係のおもしろさを実例で示した書だ。正解なんてないから楽しいのだと、と身をもって示している和田は著名なオーディオ評論家である。音のいい/わるいを語るのではなく、各自にとっての心地よい空間感知法にそっとヒントを示す。
と評しています。続編も期待されていますが、いまのところ具体的な話は出ていません。