日本医学図書館協会の機関誌として年に4回発行されている『医学図書館』に、内田樹『図書館には人がいないほうがいい』の書評が掲載されています。
膨大な書物の存在によって、私はひとりではないという啓示のような感覚や、著者が言うところの「本に呼ばれる」状況が生まれることがあるのである。滅多に読まれない本(こそ)は図書館に必要であり、この本の主題ともいえる「神聖な場としての図書館」を支えていることに気づかされた。なぜ図書館員という専門職が必要なのかという点で、大変な勇気を与えてくれる本である。
と、日本大学図書館歯学部分館の堀米さんが評してくださいました。『専門図書館』での評に続いて、図書館でじっさいに業務に携わっている方に、こんなふうに読んでいただけて、この本の意義を実感しています。どうもありがとうございました。