『ミュージック・マガジン』9月号(特集は「2010年代Jポップ ベスト・ソングス100」)に『ミニシアター再訪』とともに、『スピード・バイブス・パンチライン』の書評も掲載されています。評者は土佐有明さん。
ラップと漫才の共通項を徹底的に洗い出し、その進化と変遷を独自の視点で炙り出す。
と「本書の試み」を冒頭で簡潔にまとめたうえで、「強引に見える」が「納得のゆく根拠が明示されている」としてSEEDAのラップとウーマンラッシュアワーの漫才を比較検討した「加速する言葉、ハートの行方」を挙げるなど、「どの論も鋭く、すとんと腑に落ちる」と評価。
そこからさらに、人々を疲弊させないオルタナティヴなしゃべりはいかに可能か、という著者の問題意識・危機感も言及。本書の意図するところを読み取っていただけて嬉しいです。土佐さん、ありがとうございました。