『レコード芸術』に『ヘンデル《メサイア》研究』の書評掲載

『レコード芸術』4月号の「BOOKMARK」のコーナーに中内幸雄さんの『ヘンデル《メサイア》研究』の書評が掲載されました。評者はヘンデル研究家の三澤寿喜さんです。いくつかの課題を指摘しながらも、

……詳細なモティーフ分析、楽曲構造分析、和声分析は緻密で、その膨大な作業は驚嘆に価する。

本書で最も示唆に富むのは6[背景と演奏]である。ここでは聖書の文脈における歌詞本来の意味や、《メサイア》の文脈における意味が感動的に解き明かされる。また、個々のモティーフの意味や、具体的な指揮の執り方も含め、懇切丁寧な演奏解釈も提示されている。

その(著者の)貴重な演奏体験が凝縮された本書は大変な労作であることに間違いはない。その偉業に対して心からの敬意を表したい。

と評してくださっています。

また、同号では『ところで、きょう指揮したのは?──秋山和慶回想録』も紹介されています。

[木村]