WEBマガジン『TURN』に『アイヴズを聴く』の書評掲載!

ウェブマガジン『TURN』に八木皓平さんが『アイヴズを聴く 自国アメリカを変奏した男』(9月発売)の書評を「とある日曜作曲家の記録」と題してたっぷりのボリュームで寄せてくださいました!

とりわけ印象に残ったのは、アイヴズが彼自身の想い出を作曲に活かすことについて言及している部分だ。彼は記憶を音楽のなかに留めようとする。だからアイヴズの音楽にとってコラージュは本質的なのだ。記憶という曖昧なものを音楽にする際、そこには様々なイメージが切り貼りされ、かつ曖昧なものになり、コラージュ的なものになるのだ。

なぜアイヴズがそのような作曲を志したのか決定的な理由は記載されていないものの、妻のハーモニー・トウィッチェルが結婚前、アイヴズに宛てた手紙がその要因のひとつのような気がしてならない。

として、アイヴズ夫妻の手紙をひとつのポイントとして引用してくださっています。

「著者のJ・ピーター・バークホルダーに心から敬意を捧げたい」ではじまり、「「チャールズ・アイヴズの伝記として、彼の音楽の分析書として、クラシック音楽史もしくはアメリカ音楽史の1ページとして、19世紀~20世紀におけるアメリカの政治状況を学べるものとして、ひとりの兼業音楽家の在り方として」という本書の多面的な意義を丁寧に読み解き、最後に「本作はどこからどう読んでもめっぽう面白いから、好きに読んでほしい」で締めくくられた、大絶賛の書評全文はこちらからご覧いただけます

八木さん、とても嬉しい評を、ありがとうございました!