HONZに『線量計と機関銃』の書評掲載!

片山杜秀の本5 線量計と機関銃

書評サイト「HONZ」に片山杜秀さんの『線量計と機関銃』の書評が掲載されました。評者は刀根明日香さん。

……ラジオ番組をそのまま文字に起こしたため、著者が言っているとおり「即興的な喋りでないと無理な話の展開」というものがある。それが、「小松左京と金正日」、「最終公害と最終戦争」、そして「セシウムと吹奏楽」といった、一見つながりがないように見えるものをつなげてしまう、片山ワールドを生み出す。新たなレイヤーを2枚、3枚重ねることで、物事は全く違ったふうに見えてくる。そして、収録時期の臨場感がストレートに読者に伝わり、生の声に触れる大切さを改めて認識させられる。情報が溢れる震災後の日本で、新たなレイヤーから物事を見通す方法を教えてくれる、大切な一冊である。

ていねいに読み込んでいただいて、たっぷりと紹介してくださいました。ありがとうございます。
追記:この書評を読んだ佐々木俊尚さんがさっそくツイートを。ますますありがとうございます!

太平洋戦争時の日本と震災後の今の日本の共通点を探る。「割れ煎とナチス」とか「小松左京と金正日」とか思想史研究者兼音楽評論家片山杜秀氏ならではの面白い組み合わせのお話。購入。/3.11後の世界『線量計と機関銃』 – HONZ http://bit.ly/PcTVtg

[木村]