4/3 馬定延さんと港千尋さんのトークセッションを本屋B&Bで開催!

馬定延さんの『日本メディアアート史』の刊行記念イヴェントの第2弾が、4/3(金)の夜、下北沢の本屋B&Bにて開催されます。

今回のテーマは「メディアアートについて話を聞くということ」。『日本メディアアート史』は約50人へのインタビューがその重要な基盤となって成立していますが、「歴史を記述すること」と「話を聞くこと」はどのように関連し、重なり合っているのか──つねに物事の生起する現場を意識した評論活動を展開する写真家の港千尋さんをゲストに迎えて、興味尽きないトークが展開するはずです。

イヴェントの詳細は下記のとおりです。申し込みは本屋B&Bのウェブサイトからどうぞ!

http://bookandbeer.com/blog/event/20150403_mediaart/

2015/04/03 Fri
馬定延×港千尋
「メディアアートについて話を聞くということ 」
『日本メディアアート史』
(アルテスパブリッシング)刊行記念

日本のメディアアートについて研究をはじめた頃、資料が限られていることに悩んでいた学生に指導教員は言いました――まずは話を聞きに行け!

自分なりの原則をいくつか立てました。第一に、先生に頼らないこと。相手にできるだけ先入観を与えず、留学生である自分に向けた視点から話を聞くこと。次に、作品以外についても質問し、できるだけ話の繰り返しを避けること。既に何が語られているかを知るために、徹底した事前調査をすること。最後に、インタビュイーから次のインタビュイーを紹介してもらうリレー式を採用すること。それは連絡先を入手するためでもありましたが、そこから人と人のつながりが見えてくるだろうと期待したからでもありました。

いままで話を聞いた人は約50人。インタビューはいまでも進行中です。しかし、リレーは途切れ途切れになり、続きませんでした。また、『日本メディアアート史』の本文のなかで、インタビュー内容の直接の引用はたった一カ所にとどめました。その理由は何でしょうか。
このトークセッションでは、未発表のもう一冊の『日本メディアアート史』を切り口に、〈文字による歴史の記述〉と〈声による歴史の記述〉について考えてみたいと思います。