ボストリッジ『シューベルトの「冬の旅」』への英国メディアからの賛辞

2/8に発売されたばかりのイアン・ボストリッジ著『シューベルトの「冬の旅」』ですが、すでにAmazonの商品ページでも星5つのカスタマーレビューが3点も付くなど、各方面からご高評をいただいています。

以下に紹介するのは、同書のオリジナル版がイギリスで刊行された折に、現地のメディアから寄せられた賛辞の数々です。

慎重でありながら簡素なことばで、かなわぬ恋が芸術へと変貌を遂げるようすが語られると、シューベルトの『冬の旅』を知っている人でも、まったく知らない人でも、心をとらわれずにはいられないだろう。(リチャード・セネット/社会学者)

『冬の旅』は、1828年という文化の海に浮かべられた瓶の中のメッセージであると、ボストリッジは主張する。その海を自信に満ちた櫂さばきでボストリッジは航海し、素晴らしい妙技を披露してくれるのだ。(ニール・フィッシャー/『タイムズ』掲載)

この本に圧倒せんばかりの勢いであらわれているのは、作者の知的好奇心とテーマを追求する情熱である。(ハンナ・ネヴィル/『フィナンシャル・タイムズ』掲載)

本著では24の歌曲がテーマとなり、深い洞察力に満ちた美しく優美な文章で論じられている。各章が、文化史、社会史、音楽学、精神分析学の広大な学識に基づいた内容だ。(イアン・ヒューイット/『デイリー・テレグラフ』掲載)

ドイツ語版が出版された折には、かのシューベルト弾きとして名高いピアニスト、アルフレート・ブレンデルが「ボストリッジは音楽の解釈者のなかでももっとも才能ある文筆家である」とまで賛嘆した同書を、ぜひ一日も早く味わってみてください![G]