ARTES インフォ*クリップ vol.21(7/8号)

メルマガ「インフォ*クリップ」第21号を配信しました。
今回は新刊『サイモン&ガーファンクル全曲解説』について。サイモン&ガーファンクル16年ぶりの来日で、盛り上がっています! 他にも岡田さん×片山さんのイベント情報など、盛りだくさんです。
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ARTES インフォ*クリップ[vol.021]
2009/07/08
アルテスパブリッシング
www.artespublishing.com
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□ CONTENTS
・『サイモン&ガーファンクル全曲解説』発売!
・ただいま編集中──『ジャズの歴史物語』
・ただいま編集中──『ビートルズを知らない子どもたちへ』
・第16回東京国際ブックフェア2009に出展します
・おおしまゆたかさん「蒲田でアイルランド音楽」
・岡田暁生×片山杜秀対談、第2弾は東京で!
・『ピーター・バラカンの出前ジュークボックス』Vol.4開催迫る!
・『リヒャルト・シュトラウス「自画像」としてのオペラ』
 出版記念講演会、盛会御礼!
・WEB連載「日本音楽への招待」第7回は「三曲(2)」
・最近のアルテス──書評・イヴェントなど
・アルテスのおすすめ! 旬の音楽情報
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■ 『サイモン&ガーファンクル全曲解説』発売!
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目の覚めるような若葉色。
『サイモン&ガーファンクル全曲解説』は、まずカヴァーの緑色が
目をひきます。そういえばS&Gのセカンド・アルバム『サウンド
・オヴ・サイレンス』に〈木の葉は緑(Leaves That Are Green)〉
という曲がありました。デザイナーの庄子結香さん(カレラ)がそ
の曲を意識したのかどうかはわかりませんが、まさに「S&G」の
イメージそのものの本ができあがりました。
巷では、ポール・サイモンみずから「これが最後」という再結成&
16年ぶりの来日公演(7/8〜18)が話題になっていますが、392ペー
ジもの大部な本を、どうやってそんなにドンぴしゃのタイミングで
刊行できたのか? これはひとえに編集担当の怠慢のせい。原稿は
ずいぶん前にお預かりしていたのに、分量が多いだけにやるなら集
中して……と考えているうちに、どんどん時間がたってしまいまし
た。著者の佐藤さんへの年賀状で「今年は出します」と宣言し、よ
うやく3カ月ほど前から本腰をいれて原稿整理を始めたところ、佐
藤さんからメールが。「S&Gが来日するみたいですね」──なん
というタイミング!! そんなわけで、それからはこの本に一点集
中し、これ以上ないタイミングでの刊行が実現した、というわけで
す。
デュオ時代からソロ活動まで、S&Gふたりの音楽活動すべてを網
羅したこの本。とくにポール・サイモンの作曲家・詩人・ギタリス
トとしての異能ぶりにあらためて目を開かれる人も多いはず。巻末
の詳細な年譜と充実の索引(人名・作品名)も含め、まさに「決定
版」といっていい内容です。             [木村]
□佐藤実著『サイモン&ガーファンクル全曲解説』
 定価:本体2400円+税  A5判・並製・392頁
 ISBN978-4-903951-19-5 C0073  発売日:2009年7月4日
 装丁:庄子結香(カレラ)
 http://www.artespublishing.com/books/903951-19-5.html
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■ ただいま編集中──『ジャズの歴史物語』
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これまで、『ブルース・ピープル』新訳版や『ボサノヴァの歴史』
新版などの復刊本を担当してきましたが、そのリストにもう1冊新
たに加えられることとなり、とても嬉しいです。
この『ジャズの歴史物語』は、「スイング・ジャーナル」誌の連載
をもとに同社より1972年に刊行されたジャズ史の古典的な名著です。
「ジャズ・ファンを名乗るものが古本屋巡りをしてでも購入すべき
基本必読書」後藤雅洋さん
http://www.02.246.ne.jp/~unamas/think14.html
「ジャズに興味を持つ者すべてが文字通り座右の書として手元に置
くべきであろう」稲岡邦弥さん
http://www.jazztokyo.com/library/library_index.html
と語り継がれているにもかかわらず、長らく絶版になったままでし
た。今回、編集者・浜野智さんのご尽力もあて、ご子息の油井正太
郎さんからご快諾をいただき、めでたく復刊の運びとなりました。
刊行後に入れられた赤字なども反映させて、読みやすく組み直した
新装版としての刊行です。掛け値なしに「これを読まずしてジャズ
を語るなかれ」と言える本です。           [鈴木]
□油井正一著『ジャズの歴史物語』
 予価:本体3000円+税  A5判・並製・352頁(予定)
 ISBN978-4-903951-20-1 C0073  発売日:2009年8月予定
 編集:浜野智   装丁:山田英春
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■ ただいま編集中──『ビートルズを知らない子どもたちへ』
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今年9/9、ついにビートルズの全オリジナル・アルバムが全世界同
時にリマスター再発売されます。来年で解散から40年たつというの
に、その人気はまったく衰えを見せていないようです。
ところで「日本のビートルズ」といえば、1967年《帰って来たヨッ
パライ》でとつぜん登場し、日本中をひっかきまわしてわずか1年
間で姿を消した「ザ・フォーク・クルセダーズ」は、メンバーそれ
ぞれの異才ぶり、独特のユーモアのセンス、さまざまな伝説・奇譚
などから、その最右翼といっていいでしょう。
フォークルの中心人物でありながらその後精神医学の道へと進み、
九州大学教授、日本精神分析学会前会長など、学界の要職を歴任す
る北山修さん(精神医学の専門分野以外では「きたやまおさむ」の
名で活動されています)が1987年に講談社現代新書の1冊として発
表した『ビートルズ』は、リアルタイムで「旋風」の直撃をうけ、
さらに「日本のビートルズ」の看板を背負いながら音楽活動をした
経験をふまえて、「ビートルズ現象とはなんだったのか」「ビート
ルズとはだれだったのか」というテーマを問い、その深層を分析し
た名著でした。
アルテス9月の新刊は、同書の増補復刊。インターネットもなく、
CDよりもアナログ・レコードのほうがまだまだ一般的だった時代に
書かれた本ですが、その洞察はいまもなお新鮮で鋭く、深い説得力
をもっています。とくにマスメディアによって引き起こされる自己
の二重構造についての議論は、最近になってまた繰り返されたロッ
ク・スターの悲劇を想起させることでしょう。
初版から22年たち、「ビートルズを知らない子どもたち」とともに、
あのとき世界中を吹き荒れた革命とはいったいなんだったのかを、
もういちど考えてみたい──きたやまさんの強い思いのこめられた
復刊です。どうぞご期待ください。          [木村]
□きたやまおさむ著『ビートルズを知らない子どもたちへ』
 予価:本体1600円+税  四六判・上製・208頁
 ISBN978-4-903951-21-8 C0073  発売日:2009年9月上旬
 装丁:有山達也
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■ 第16回東京国際ブックフェア2009に出展します
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今年も、東京国際ブックフェアに出展します! 7月9日から12日
の4日間、東京ビッグサイトにて。いまや145社が活用する出版社
の団体「版元ドットコム」は、なんと去年の倍以上のスペースを会
場に確保しました。アルテスはその一員として参加しますので、ど
うぞお立ち寄りください。              [船山]
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■ おおしまゆたかさん「蒲田でアイルランド音楽」
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『聴いて学ぶアイルランド音楽』訳者のおおしまゆたかさんが、今
月20日に東京大田区蒲田の教会でレクチャーを行ないます。蒲田ア
カデミアの主催によるもので、題して『聴いて学んでのめりこむア
イルランド音楽!』。1時間ほどのレクチャーのあとは、日本のア
イリッシュ・バンド、O’jizo(オジゾー)のスペシャル・ライヴを
お楽しみいただきます。O’jizoは噂ばかりで未体験だったので、僕
も期待を募らせているところです。席は80人分ほど用意されるそう
です。                       [鈴木]
『聴いて学んでのめりこむアイルランド音楽!』
◎会場:日本キリスト教団蒲田教会
◎7/20(月・祝)開場:15:30/開演:16:00
◎入場料:1000円(高校生以下無料。失業中、求職中の方も無料)
第1部:『聴いて学ぶアイルランド音楽』訳者、おおしまゆたか氏
によるレクチャー
第2部:O’Jizo LIVE(ゲスト:トシバウロン)
詳細はこちらへ→http://d.hatena.ne.jp/kamata-academia/
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■ 岡田暁生×片山杜秀対談、第2弾は東京で!
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去る6/2、京都大学人文科学研究所にておこなわれた岡田暁生さん
と片山杜秀さんの対談「21世紀の音楽批評を考える」は、立ち見の
でる入場者数にくわえて、神戸新聞(6/16)、京都大学新聞(6/16)、
朝日新聞(大阪版6/19)に写真入りでとりあげられるなど、おふた
りの人気と「いまなぜ音楽批評か」というテーマにたいする関心の
高さをうかがわせる反響がありました。
◎関連記事はこちら:
http://www.artespublishing.com/blog/2009/06/04-355
http://www.artespublishing.com/blog/2009/06/20-358
http://www.artespublishing.com/blog/2009/06/29-362
とうぜん結論などでるはずもなく、さまざまな「宿題」を残して終
わった前回の対談をふまえ、こんどは東京に場所を移して、第2回
の対談をおこないます。
岡田暁生×片山杜秀 音楽批評を語る!
◎日時: 2009年10月3日(土)15:00-17:00
◎場所: 自由学園明日館 大教室「としま」
     JR池袋駅メトロポリタン口より徒歩5分
     JR目白駅より徒歩7分
◎入場料:1,500円(飲み物付き)
◎定員: 30名
◎申込み:下記のアドレスまで「氏名」「人数」をお書き添えのう
     え、お申し込みください。お申し込みが30名に達した時
     点で、締め切らせていただきます。
     info●artespublishing.com
◎お問い合わせ:0422-27-2080(アルテスパブリッシング)
フランク・ロイド・ライトが設計した重要文化財の建物を舞台に、
どんなトークが炸裂するのか。ぜひ目撃してください! [木村]
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■ 『ピーター・バラカンの出前ジュークボックス』Vol.4開催迫る!
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アルテス主宰のイヴェント、ピーター・バラカンさんの『出前ジュ
ークボックス』Vol.4の開催が来週末に迫ってきました。まだ若干
席は残っていますので、迷ってる方はすぐに予約を!
http://www.peterbarakan.cocolog-nifty.com/
                          [鈴木]
[日時]2009年7月19日(日)午後3時開演(2時30分開場)
[出演]ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
[料金]1800円(1ドリンク付き)
[会場]アップリンク・ファクトリー
    〒150-0042東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1F
    Tel.03-6825-5502
[予約]1)お名前 2)予約希望人数(一度の予約で3名様まで)
    3)ご住所 4)電話番号 を明記のうえ、件名を「出前
    ジュークボックスVol.4」としてfactory●uplink.co.jpま
    でメールでお申し込み下さい。
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■ 『リヒャルト・シュトラウス「自画像」としてのオペラ』出版
  記念講演会、盛会御礼!
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去る7/4に行なわれた『リヒャルト・シュトラウス「自画像」とし
てのオペラ』出版記念講演会は、主催者の予想を超える盛況ぶり!
用意していた配布資料が足りずに慌てる場面もありましたが、そん
な熱気むんむん、興味津々な雰囲気のなか、著者の広瀬大介さんに
よる講演は、本書の重要な脇役とも言うべき、ロマン・ロランの話
題に焦点をあてたもの。本には盛り込めなかった話や仮説も、数多
く披露してくださいました。また、本書の主題となっているオペラ
《無口な女》の貴重な映像も観ることができ、会場の皆様も大満喫
といった様子でした。
そして講演会の後に行なわれたサイン会には長蛇の列が! 当日の
即売会でご購入いただいた方、既に手に入れて読み、あちこちマー
キングした本をお持ちいただいた方、さまざまな方にお会いできま
した。多くの方に本が愛されているのを間近で見るのは、版元とし
ても、たいへん大きな喜びでした。ご来場の皆様、どうもありがと
うございました!                  [松岡]
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■ WEB連載「日本音楽への招待」第7回は「三曲(2)」
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東書WEBショップ「音楽専門館」での野川美穂子さんによるウェブ
連載「日本音楽への招待」。第7回は、第6回にひきつづき「三曲」
の第2回。箏曲、尺八楽、胡弓楽についてです。
コラムは「音楽とことわざ」。「風が吹けば桶屋が儲かる」のどこ
に音楽がかかわってくるのか──読んでみてのお楽しみです。
http://shop.tokyo-shoseki.co.jp/shopap/special/music/artes/nogawa007.htm
                          [木村]
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■ 最近のアルテス──書評・イヴェントなど
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・6/2に京都大学人文科学研究所でおこなわれた岡田暁生さんと片
 山杜秀さんの対談が、神戸新聞(6/16付)、京都大学新聞(6/16
 付)、朝日新聞大阪版夕刊(6/19付)などで報じられました。
・読売新聞(6/14付)の書評欄「記者が選ぶ」のコーナーで、『リ
 ヒャルト・シュトラウス「自画像」としてのオペラ』が「興味深
 い研究書が登場した」「ナチスとシュトラウスの関係などについ
 て、多くの資料に当たりながら掘り下げていく力作」と紹介され
 ました。
・CLASSICAのブログで、飯尾洋一さんが『リヒャルト・シュトラウ
 ス「自画像」としてのオペラ』を、「これは大変な力作」「現地
 で一次資料をはじめとする多くの資料・文献に触れた著者にしか
 書けない本であり、シュトラウスへの情熱や見識が300ページ以
 上にわたってぎっしりと詰まった好著」と絶賛して下さいました。
・『証言!日本のロック70’s』が『ダ・ヴィンチ』誌8月号、『レ
 コード・コレクターズ』7月号、『ミュージック・マガジン』7
 月号で書評されました。
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■ アルテスのおすすめ! 旬の音楽情報
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◎新刊
R.M.シェーファー(著)鳥越けい子+若尾裕+今田匡彦(訳)『サウンド・エデュケーション〈新版〉』春秋社

岡田暁生(著)『音楽の聴き方』中公新書
石田昌隆(著)『オルタナティヴ・ミュージック』ミュージック・マガジン
エリザベス・ウィルソン(著)木村博江(訳)『ロストロポーヴィチ伝 巨匠が語る音楽の教え、演奏家の魂』音楽之友社
◎新刊楽譜
春畑セロリ『いっぽんでもごちそう』音楽之友社
◎映画
7/26|七里圭(監督)阿久根裕子(主演)『ホッテントットエプロン-スケッチ』(生演奏付き上演/音楽:侘美秀俊)
◎ネット配信
Edu-Culture Channel Vol.1 ゲスト:高木裕
◎ライヴ/コンサート
7/20|清水理恵フルート・リサイタル「アルカディアの森で」
7/30|下山静香
8/8,11|古橋綾子+下山静香
8/9|藍川由美「古関裕而を歌う」
8/28|きたやまおさむプロデュース-フォークル版-「イムジン河」コンサート
9/16|タブラトゥーラ25周年!
9/19|アントネッロ定期公演 Vol.3「ファンキー・モンテヴェル
ディ!」

10/1|アリエル・アッセルボーン
10/5|藍川由美「日本のうた編年体コンサート」
10/28|波多野睦美+高橋悠治
11/3|音楽堂で聴く聲明
11/13,15|グルック作曲オペラ・コミック《思いがけないめぐり会い、またはメッカの巡礼》/指揮:寺神戸亮、演出・装置:飯塚励生、管弦楽:レ・ボレアード
11/19-23|マーティン・ヘイズ&デニス・カヒル
12/6|エルデーディ弦楽四重奏団「メンデルスゾーン生誕200年を記念して」
12/9-13|ケルティック・クリスマス2009
12/27|桐山建志+小倉喜久子ほか「メンデルスゾーン秘密のコンチェルト」
◎イヴェント
7/4-8/9|大友良英『without records』原宿Vacant
7/9,10/15,2010/02/04|JASRAC講座ミュージック・ジャンクション「ワールド・ミュージック」
7/11|『出張!和久井アナログ塾』
7/18,8/8,9/12|高木裕の「たたかうピアノ」
7/25|新音樂夜噺「マージナル・ビーツの最前線」
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ARTES インフォ*クリップ[vol.021]    配信数:1,223
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発行日:2009年07月08日
発 行:株式会社アルテスパブリッシング
    東京都武蔵野市吉祥寺東町1-15-19 2F
    TEL 0422-27-2080│FAX 0422-21-3464
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