3月中旬発売予定! ロシア音楽はじめてブック(オヤマダアツシ 著)

ロシア音楽はじめてブック

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン公認!
寒い国から来た、とびきり熱い音楽を完全ガイド!
「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」のテーマは「サクル・リュス(ロシアの祭典)」!
チャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、スクリャービン、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ……。
帝政ロシアからソヴィエト時代、そして現代まで、代表的作曲家の生涯と作品を詳しく紹介。
「チャイコフスキー・コンクール」「ロシア・バレエ団とディアギレフ」「ジダーノフ批判」「キリル文字ミニ講座」など、
ロシア音楽をより深く知るためのコラムも満載。
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マトリョーシカのように可愛くて奥深い、最強のロシア音楽入門書の登場です!
A5判変型・並製・128頁
定価:本体1200円[税別]
発売:2012年3月中旬
ISBN978-4-903951-51-5 C1073
装丁:折田 烈(餅屋デザイン)
カバーイラスト:コージートマト
本文イラスト:千原櫻子
◎「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2012」公式ページ http://www.lfj.jp/lfj_2012/


●内容
チャイコフスキー、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフ、スクリャービン、ラフマニノフ、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチなど、ロシア音楽史を代表する25人の大作曲家の生涯と作品をわかりやすく解説(千原櫻子さんの可愛いイラスト付き!)。
コラムでは「チャイコフスキー・コンクール」「ロシア・バレエ団とディアギレフ」「ジダーノフ批判」「キリル文字ミニ講座」など、「知ると知らずは大違い」な基礎知識を伝授します。
あのルネ・マルタン氏(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン アーティスティック・ディレクター)も、本書のためにロシア音楽の魅力を熱く語ってくれました。
著者は、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンのクラシックソムリエをつとめ、クラシック音楽の魅力をわかりやすく伝えることにかけては右に出る者のない音楽ライター、オヤマダアツシさん。
「ロシア音楽って、寒そうだし、渋そうだし、むずかしいんでしょ?」というあなたのために、とっておきの「愉しみ方」を教えてくれます!
●著者プロフィール
オヤマダアツシ
音楽ライター。音楽誌やネットメディアでの音楽家インタビュー記事や、さまざまなコンサート(新日本フィルハーモニー交響楽団、兵庫芸術文化センター管弦楽団の定期演奏会ほか)で配布される曲目解説などを執筆。ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンでは初回よりクラシックソムリエとして活動し、公式レポートブログを発案。クラシック入門者を含む「もっとクラシック音楽のことを知りたい」という聴き手に、いろいろな魅力を発見してもらえるよう活動中。
●目次
INTRODUCTION
[年表]この作曲家は、この時代を生きていた!
[インタヴュー]ルネ・マルタンが語る、ロシア音楽の奥深い世界
音楽シーンの常識をくつがえしたラ・フォル・ジュルネ音楽祭
[コラム]モーツァルトの時代にロシアでは?──グリンカ以前のロシア音楽黎明期
[コラム]ロシア音楽の魂にふれる扉──荘厳な正教の音楽
グリンカ──広い視野と勇気で一歩を踏み出した近代ロシア音楽の父
[コラム]もうひとりの「父」──作曲家ダルゴムイシスキー
バラキレフ──ロシア国民楽派の精神を広めたグリンカの後継者
[コラム]ロシア音楽のヒーロー戦隊!?──「力強い仲間たち」とは
キュイ──理論派の軍人や硬派な音楽評論家などの顔をもつ異才
ボロディン──化学者としても功績を残した、偉大なる日曜作曲家
ムソルグスキー──荒削りの魅力満載、民衆の視点を音楽で表現した異才
リムスキー=コルサコフ──カラフルな音色と麗しいメロディを駆使するグランド・マスター
チャイコフスキー──キャッチーなメロディを量産するロシア音楽界のスター作曲家
[コラム]スター誕生!──聖地で開催される世界的なコンクール
[コラム]チャイコフスキーの恩人だったルビンシテイン兄弟
タネーエフ──存在感たっぷりの力作を書いたモスクワ楽派の優等生
[コラム]ロシア音楽を発展させたバレエという美の芸術
リャードフ──国民楽派の魂を20世紀へと引き継いだメッセンジャー
アレンスキー──保守ロマン派の王道といえる“発掘されるべき”才能
グラズノフ──ロシア・ロマン派における正統派シンフォニスト
[コラム]「ロシアのモーツァルト」とよばれた薄幸の作曲家──カリンニコフ
[コラム]ロシア音楽シーンを支援したひとりの材木商──ベリャーエフ
スクリャービン──「神秘」をキーワードに音楽宇宙を創造したアウトロー
[コラム]強烈に刺激的なサウンドと実験精神──ロシア・アヴァンギャルドの音楽(ロスラヴェッツ/ルリエ/ヴィシネグラツキー/モソロフ/ポポフ)
ラフマニノフ──わがロシアよ!と音楽で呼びつづけた、ロマン派の夕映え
グリエール──多彩な作風でふたつの時代を生き抜いた優等生的作曲家
メトネル──ピアノでファンタジーを描く20世紀のロマンティスト
ストラヴィンスキー──3つの作品で世界を変え、20世紀のカリスマとなった革新者
プロコフィエフ──劇的な20世紀を“ロシア愛”とともにかけぬけた天才作曲家
チェレプニン──ロシア国民楽派とアジアの音楽を融合させたクリエイター
[コラム]バレエの歴史をぬりかえた創造的カンパニー──「バレエ・リュス」
ショスタコーヴィチ──音楽家の真実はどこにあるかを追究した20世紀の巨人
ハチャトゥリャン──民族の血を音楽へと反映させた20世紀の国民楽派
カバレフスキー──社会主義リアリズムと大衆化を実践した体制派
シチェドリン──シリアスとポップ、前衛と軽音楽、音響遊びの天才
[コラム]音楽家が震えあがった恐怖の言葉──「ジダーノフ批判」
シュニトケグバイドゥーリナカプースチン──1980年代以降にクローズアップされた3人の作曲家
[コラム]シンプルにして深い精神性──ペルトとバルト三国の作曲家(ペルト/トゥビン/シサスク/ヴァスクス/チュルリョーニス)
[コラム]チャイコフスキーの肉声もあった! 録音で接する作曲家たちの実像
音楽用語をロシア風に表記してみると、こうなりました(キリル文字ミニ講座)
[コラム]さらにもう一歩、ロシア音楽の深い森へ──まだまだ足を踏み入れたい人のための作曲家たち
●関連情報(書評/イヴェントほか)
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