<!–
28obi.jpg
–>
〈感動〉のメカニズムをさぐる!
音楽は人間の脳にどんな情報を伝えているのか?──
認知心理学と情報科学の最新の研究成果にもとづき、「音楽の楽しみ」や「曲想」などの概念をはじめて科学的・客観的に規定した画期的な理論書。
◎A5判・並製・152頁
◎定価:本体2400円[税別]
◎発売:2010年2月23日
◎ISBN978-4-903951-28-7 C1073
◎装丁:山田英春
●目次
はじめに
第1部 楽曲の表現とその理論
1−1 楽音と楽曲はちがう──情報から楽曲を考察する
1−2 楽曲として認知できる音──メロディの長さと曲想
1−3 コミュニケーション・メディアとしての言語と楽曲の特徴
1−4 記号としての言語理論──楽曲の記号理論の構築にむけて
1−5 楽曲の理論──モリスの記号論からの構築
1−6 楽想と曲想,楽節と楽段,楽曲──メロディ・パターンとイメージの形成
第2部 楽曲の認知心理学
2−1 楽曲聴取にかんする神経心理学的機序──脳幹聴性反応からの展望
2−2 大脳皮質と楽曲の聴取──脳波,断層写真からの考察
2−3 楽曲の情緒とその認知
2−4 脳波と楽曲の認知──覚醒水準と頭皮の電位分布
2−5 リズムと楽曲の認知──聴覚障害児の聴能をそだてる楽曲
2−6 楽曲の記憶と想起──楽節と曲想,ピッチ・パターンの識別
あとがき
付録 参考文献/索引
●プロフィール
須藤貢明(すどう・つぐあき)
1939年弘前市生まれ。電気通信大学卒業。玉川大学工学部常勤講師,東京学芸大学助教授・教授をへて現在,同大学名誉教授,須藤特許事務所技術顧問。博士(教育学)(筑波大学)。
著書に『ことばの遅れた子の言語指導』(共著,教育出版),『聴覚障害児の残存聴力活用』(共著,教育出版),『音と聴こえ』(共著,音楽之友社)など,訳書にスナイダー『音楽と記憶』(共訳,音楽之友社)がある。
杵鞭広美(きねむち・ひろみ)
神奈川県生まれ。武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業。2003年3月,東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科(博士課程)修了,博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員を経て,現在,日本音楽学校専任講師,有明教育芸術短期大学講師。
著書に『聴覚障害児における楽音の聴取能力に関する実験的研究』(風間書房),『音と聴こえ』(共著,音楽之友社),訳書にスナイダー『音楽と記憶』(共訳,音楽之友社)がある。
●関連情報(書評/イヴェントほか)
音楽表現の科学