音楽ジャーナリストの飯尾洋一さんが自身のブログ「CLASSICA – What’s New!」で、佐藤天彦+広瀬大介著『名局と名曲のあいだ──将棋と音楽の芸術性をめぐって』を書評してくださいました。
「名局と名曲のあいだ 将棋と音楽の芸術性をめぐって」(佐藤天彦、広瀬大介著)|CLASSICA – What’s New!
「令和の奇書が爆誕!」という書き出しから興奮が伝わってきます。
将棋の「名局」と音楽の「名曲」という一見つながりそうもないテーマなのに、両者が有機的に絡みあった内容になっている奇跡の一冊。対談形式になっており、お互いが相手の分野に対して造詣が深いから、話がしっかり噛み合う。
AIが完全に人間を凌駕し、一手ごとにAIによる評価値が示されてしまう状況で、人間はどう将棋を指すのか、全員が同じようにAIの最善手を研究して対局に臨んだとして、それは観戦しておもしろいものであり続けられるのか、将棋に本来あったはずの指し手のインスピレーションから生まれる芸術性が損なわれないのか等々といったテーマはどれもおもしろい。そして将棋だけじゃなくて、広瀬さんもモーツァルトの「ジュピター」について突っ込んで語っていて、将棋本でありつつ音楽書でもあって、そこが稀有。
本質をズバリと突くさすがの読み! そして将棋の世界で起こっていることをサッカーの現状をなぞらえての理解も、飯尾さんならでは。
5/18(月)19:00からジュンク堂書店池袋本店で開催予定の佐藤天彦さん・広瀬大介さんのトークショーは、おかげさまで残り席がわずかになってきました(5月1日現在)。ご参加をご希望の方はお急ぎください!