年始早々の朗報です! 古楽器鍵盤奏者の渡邊順生さんが第66回毎日芸術賞(音楽Ⅰ部門)を受賞されました。
受賞の理由は、アルバム『フローベルガー&ルイ・クープラン:チェンバロ精華集』のリリースと、昨年6月22日に今井館聖書講堂でおこなわれたJ.S.バッハ:トッカータ全7曲のチェンバロ演奏会。
1月1日付の紙面には、音楽学者の船山信子さんによる選評が掲載されています。
[フローベルガーとクープランの作品集CDについて]楽器特有の重層的な残響に慣れている者が呆気にとられるような、静謐で透き通ったたおやかな響きが、長年磨いてきた熟達の腕でよみがえったのは奇跡といえよう。
渡邊順生さん、おめでとうございます!
渡邊さんが2016年にバロック・チェロ奏者のアンナー・ビルスマ氏と語り合った珠玉の対談『新装版 バッハ・古楽・チェロ──アンナー・ビルスマは語る』(小社刊)では、渡邊さん自身の演奏美学がぞんぶんに語られています。この機会にぜひお読みください。