『週刊読書人』2024年7月26日号の特集は「2024年上半期の収穫から」と題して、各分野を代表する44人の識者へのアンケートが掲載されていますが、芸術学の分野では荻野哉さん(大分県立芸術文化短期大学教授)が3冊のうちの最後に、イアン・ボストリッジ著/岡本時子訳『ソング&セルフ──音楽と演奏をめぐって歌手が考えていること』を選んでくださいました。
音楽におけるアイデンティティをめぐる考察の深さは、作品への歴史的・哲学的なアプローチのみならず、「訳者あとがき」から垣間見える著者の人間性にも根ざしたものである。
と評していただきました。