指揮者の秋山和慶さんが60年にわたる指揮者生活に終止符をうちました。今年の元旦に自宅で転倒。頸髄(けいずい)損傷のため手足に後遺症が残っているとのことで、今後の指揮活動はむずかしいと判断し、所属事務所をつうじて引退を発表しました。
指揮者の秋山和慶さん引退発表 今月1日に大けがで入院|朝日新聞デジタル
指揮者 秋山和慶に関する重要なお知らせ|株式会社ヒラサ・オフィス
昨年指揮者生活60周年をむかえ、つねにも増して旺盛な活動を繰りひろげていた矢先の衝撃的なニュース。引退の決断は「意識のはっきりしている本人と家族によって十分に話し合われた結果決めたこと」とのこと。せめてこれからの厳しいリハビリが実りをあげ、どのようなかたちであっても、公の活動を再開なさることを祈ってやみません。
指揮者の自己表現を演奏に反映させることをきっぱりと拒否し、音楽作品への無私なる献身を信条とした秋山さんの演奏美学は、10年前、指揮者生活50周年を記念して出版した自伝『ところで、きょう指揮したのは? 秋山和慶回想録』(共著、小社刊、2015)のタイトルのとおりです。残念ながら紙の本は在庫切れの状態ですが、昨年12月にリリースしたばかりの電子版が、以下の各電子書籍プラットフォームにておもとめいただけます。
秋山和慶+冨沢佐一 著
ところで、きょう指揮したのは?
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