ボストリッジ自身が歌う際に考慮してきたことが平易な言葉で語られる|「メルキュール・デザール」に『シューベルトの「冬の旅」』の書評掲載

こちらも掲載から時間がたってしまいましたが(5/13付の記事)、ウェブ音楽批評誌「メルキュール・デザール」にイアン・ボストリッジ著/岡本時子+岡本順治訳『シューベルトの「冬の旅」』の書評が掲載されました。評者は藤堂清さん。

Mercure des Arts|Books|シューベルトの「冬の旅」|藤堂清

ボストリッジの記述はさまざまな分野に拡がっており、彼自身がこの歌曲集を歌う際に考慮してきたこと、しようとしていることが、平易な言葉で書かれている。400ページを超える大著ではあるが、読みやすい本となっている。
「冬の旅」を何度も聴いたという人にとっても、新しい発見があるだろう。また、あまり知らないという人でも、歴史的、文化的背景を知れば、興味を持つことができるだろう。
岡本氏等による翻訳も自然な日本語で、その点でもお勧めできる。

「……「冬の旅」を聴くときにシャッフリング機能を使わないことが望ましいのと同様に順序立てて読むのが良いであろう」という指摘にも膝を打ちました。ありがとうございます。[G]