朝日新聞で高橋源一郎さんが『線量計と機関銃』紹介!

片山杜秀の本5 線量計と機関銃

本日(9/27)付けの朝日新聞「論壇時評」で、作家の高橋源一郎さんが片山杜秀さんの『線量計と機関銃』をとりあげてくださいました。「暴論じゃない、まともだよ」と題し、東浩紀氏、孫崎享氏、杉田敦氏、内藤朝雄氏の言説とともに、片山さんの主張を紹介しています。

 片山杜秀は「議会の任期は一年」「比例代表選挙のみ」という、あっと驚く改革案を紹介している。任期が1年ぐらいじゃないと複雑な現代社会に対応できないし、比例代表(当然、任期中は公約を変えられないという前提で)じゃないと、せっかく投票したのに勝手に政策を変えられてしまうから、というのだ。この(ぼくの考えでは)まともすぎる「暴論」を提案したのは、日本政治史上最大の「暴論」、「天皇機関説」を唱えた美濃部達吉だそうです。いまから、七、八十年前に、ここまでいっていたんだ。ちなみに、片山さんは、いちど「内閣などをぜんぶ、女性に変えてしまう」ことを提唱していて、それは、「子供を産むとか、育てるということを本気で考えていない男の社会」がかくも悲惨な結果を招いたからだというのだが、これも、ぼくには「暴論」ではなく、ものすごくまともな意見に聞こえるんですけれどね。

片山さんの本は、このほかにも「まともな暴論」がてんこ盛りです。高橋さんが、本を付箋だらけにして「読んでて泣いた」という『線量計と機関銃』、みなさんもこの機会にぜひ!

[木村]