今井顕さんが『音楽用語ものしり事典』を書評

オドロキ! 納得! ことばの学校

ピアニストで国立音大教授の今井顕さんが「KINOKUNIYA書評空間」にて、久保田慶一さんの『音楽用語ものしり事典』を書評してくれました。

確かに楽語の解説書ではあるのだが、まっとうな音楽事典では到底お目にかかれない知識が得られる、「雑学の宝庫」としてもおおいに価値のある本だ。

大学で久保田の授業を履修している学生たちは、その授業をさぞ楽しみにしているに違いない。「どうでも良いこと」を甘く見てはいけない。知っているだけで、音楽に関する会話が豊かになる。「他人のまだ知らない話題をストックしている」ことは、社交術のかなめである。この本によってプロの専門家はもとより、専門家以上にくわしい“おたく”音楽ファンの人も知らない話題をたくさん仕込むことができそうなのが嬉しい。

この本、ここで紹介されているようにさまざまな「目からウロコの雑学」が満載ですが、人によって「へぇ〜」と感じるところが違うのも興味深いところ。今井さんは「DVDがデジタル・ヴィデオ・ディスクの略ではない」というところがツボだったようです。

[木村]