プレミアム10/絆・被災地をつなぐ“こころの歌”~阪神大震災から13年

というタイトルのドキュメンタリー番組が、今月18日(金)の夜10時から11時30分まで、NHK総合で放映されます。
「神戸の長田区、新潟の山古志村、スマトラという3つの被災地を、それぞれに因んだ曲で繋げる」企画だそうで、神戸にちなんだ曲は“もちろん”「満月の夕」。これは僕が結成以来強く支持し続けているバンド、ソウル・フラワー・ユニオンとヒートウェイヴの山口洋が被災後まもなく現地に入って、避難テントを回って歌い続けた経験から作られた曲です。ライヴでCDでこれまでに何百回聴いたか分からない名曲中の名曲がモチーフになる番組ですから見逃すわけにはいきません。
阪神淡路大震災からちょうど1年後の日に、その長田区にある長田神社で、ソウル・フワラーの伊丹英子や中川敬らと地元の人たちが中心になって催したライヴ・イヴェント『つづら折りの宴』には日帰りで参加しました。足下からしみてくる強烈な底冷えは今も忘れられません。音楽が商品化を前提として作られ流通することが当たり前のようになって疑問を持つ人が少なくなっている今、音楽はいったいどこからだれによって生まれ、だれが伝えていくのか、を考えさせられました。
そんな意味でもぜひ注目したい番組です。[鈴木]