【書評】『クラシック迷宮図書館』(正・続)|『みすず』(2011年1月・2月合併号)

クラシック迷宮図書館

『みすず』1月・2月合併号は恒例の「読書アンケート特集」。今年は建築史の倉方俊輔さんが片山杜秀さんの『クラシック迷宮図書館』『続・クラシック迷宮図書館』をとりあげてくださいました。

(略)多少強引でも爽快な、的を射た文章によって、音楽が深く社会と人間と、人間の哀しみとでも言いようのないものに触れていると知れる。ど真ん中を進みながら「〜学」の退屈さを免れている。同書にそそのかされて、何冊の音楽書に手を伸ばしたことか。おかげで音楽史研究の厚みが分かり、いろいろと考えさせられた。

「そそのかされて」というところに、片山さんの本の特徴が表されているようで。ありがとうございました。

[木村]