『邦楽ジャーナル』で『幸四郎と観る歌舞伎』紹介

幸四郎と観る歌舞伎

ちょっと遅ればせながらのご報告になっちゃいましたが、『邦楽ジャーナル』9月号にて、小野幸惠さんの『幸四郎と観る歌舞伎』を紹介していただきました。評者はトルコ音楽研究者の斎藤完さん(ちなみに斎藤さんの著書『飲めや歌えやイスタンブール』はアルテス鈴木が音楽之友社時代に担当した本です)。

演目の解説を起点にして、演出や型さらには衣装や小道具などに現れる歌舞伎的美意識が明かされ、史実との関係や関連芸能まで目配りした歴史的背景が論じられる。要所で語られる幸四郎の芸談もアクセントとなっていて読み手を飽きさせない。帯の「初心者にも、リピーターにも!」という惹句に偽りなしである。

斎藤さん、幸四郎さんのファンだそうですね。「ファンとしては幸四郎の芸談をもっと読みたかったというのが本音」と苦言も。
『邦楽ジャーナル』は8月号でも、「NEW RELEASE」のコーナーで『幸四郎と観る歌舞伎』を紹介してくださいました。ありがたいかぎりです。

[木村]