「原典版」で弾きたい! モーツァルトのピアノ・ソナタ──楽譜選びから演奏法まで(久元祐子 著) 9月10日発売!

「原典版」で弾きたい! モーツァルトのピアノ・ソナタ

ウィーン原典版、ベーレンライター原典版、ヘンレ版……
それぞれどんな特徴があるの? どう使ったらいいの?
楽譜の選び方やピアノ・ソナタで使われる形式の説明、デュナーミク、アーティキュレーション、装飾法などの基礎知識、実演に役立つ演奏技術を譜例を用いながらていねいにレクチャーします!
A5判・並製・176頁
定価:本体1800円[税別]
発売:2013年9月10日
ISBN978-4-903951-68-3 C1073
装丁:小嶋香織(oflo)
ジャンル:クラシック/ピアノ演奏法
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●内容
モーツァルトのピアノ作品の演奏・研究の第一人者が、モーツァルトのピアノ・ソナタ全18曲に対して強弱の付け方、装飾音の弾き方、ペダルの入れ方、スタッカートの弾き方、フレーズの捉え方など、モーツァルトが生きていた時代の演奏習慣を辿りつつ、ていねいにひもとく。
「原典版」に書かれていない指示を間違って解釈しないためのヒントが満載!
●目次
まえがき
作品索引
序章 もういちどKV545を弾く
第1章 楽譜の選択と使い方
 主な楽譜
 原典版の位置づけ
 原典版の使い方
第2章 旋律の魅力を引きだす弾き方
 旋律の歌わせ方
第3章 形式と演奏法
 古典派音楽の形式
 ソナタ形式と演奏法
 ロンド形式と演奏法
 2つの形式が組み合わされたロンド・ソナタ形式
 変奏曲形式は基本のテンポを大切に
第4章 デュナーミク
 音量のレベル
 デュナーミクのイメージ
 ディミヌエンドを大切に
第5章 アーティキュレーション
 モーツァルトのアーティキュレーション
 スラー(弧線)
 スタッカート
 ペダリング
第6章 装飾法
 装飾の楽しみ
 前打音
 アルペッジョ
 トリル
 ターン
 即興的装飾
第7章 テンポ
 「モーツァルトのテンポ」を求めて
 モーツァルトが使ったテンポ
 モーツァルトのアレグロ
 モーツァルトのアレグレット
 モーツァルトのアンダンテ
 モーツァルトのアダージョ
 安定したテンポのために
 テンポ・ルバート
【コラム】楽譜は買うもの
【コラム】天上から舞い降りてくる調べ
【コラム】アナリーゼの効用
【コラム】モーツァルトの父レオポルト
【コラム】モーツァルト時代のサロン
【コラム】カデンツァの愉しみ
【コラム】謎の北方旅行
●著者プロフィール
久元 祐子(ひさもと・ゆうこ)
ピアニスト。東京藝術大学音楽学部卒。同大学大学院修士課程修了。 ラトビア国立交響楽団、読売日本交響楽団、日本フィルハーモニー交 響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン弦楽四重奏団など、 国内外のオーケストラや弦楽四重奏団と多数共演。歴史的楽器の演奏 会や録音にも数多く取り組み、それぞれの時代の中で作曲家が求めた 響きと美学を追求する。 2011年ウィーンのベーゼンドルファー・ザー ルにおけるリサイタルで好評を博し、オーストリアのピアノ専門誌の 表紙を飾る。また、2012年イタリア・ロヴェレート国際モーツァルト 音楽祭に招かれ、リサイタルを開催。その模様はイタリア全土に放映 され称賛された。国立音楽大学音楽学部准教授、日本ラトビア音楽協 会理事。これまでにCD10 作をリリースし『ハイドンとモーツァルト』『ベートーヴェン《テレーゼ》《ワルトシュタイン》』(以上、コジマ録音) は新聞や雑誌で絶賛される。著書に『モーツァルトのピアノ音楽研究』
(音楽之友社)、『作曲家別演奏法II モーツァルト』(ショパン)など。
久元 祐子ウェブサイト http://www.yuko-hisamoto.jp/
●関連情報(書評/イヴェントほか)
「原典版」で弾きたい! モーツァルトのピアノ・ソナタ