〈いりぐちアルテス001〉オドロキ! 納得! ことばの学校──音楽用語ものしり事典(久保田慶一著)

オドロキ! 納得! ことばの学校

テンポと天ぷら、ルーツが同じってホント!?
語源をたどれば、本当の意味がわかる! 演奏する人も聴く人も教える人も、みんなに役立つ新感覚の用語事典!
いよいよ開校! クボタ教授のおもしろ講座。
四六判・並製・184頁
定価:本体1600円+税
発売:2010年9月25日
ISBN978-4-903951-35-5 C1073
装丁:白畠かおり
装画:デニー奥山
本文カット:せとらデザイン
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●内容
『はじめての音楽史』(音楽之友社)、『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)などで大人気の国立音楽大学教授・久保田慶一さんが、「大学での授業中の脱線話」をもとに、これまでにない楽しい音楽用語事典を書いてくれました!
アルバムとアルプス、テンポと天ぷらの語源が同じなんて、ご存知でしたか?
ダブル・ベースの何が「ダブル」なのか、わかりますか?
アルペッジョがもともと「ハープで演奏するように」という意味だと知っていたら、あなたの演奏のニュアンスが変わってくるかもしれませんね。
本書は音楽の世界でよく使われる120のカタカナ語をとりあげ、それぞれの語源をたどって、「本当の意味」「ふさわしいニュアンス」を解説したもの。演奏する人にも、聴く人にも、教える人にも、学ぶ人にも、音楽を愛するすべての人に役立つ、新感覚の用語事典です!
●目次
はじめに
Section 0〈入校案内〉──いまどきの音楽用語
 この文、日本語?
 カタカナ語ならわかる?
 カタカナ語の抑揚の変化
 語源からみえてくる文化や社会
Section 1〈一般教養〉──「音楽」と「博物館」はルーツが同じ?
 ミュージック music
 アート art
 ポピュラー popular
 コンポジション composition
 インプロヴィゼーション improvisation
 オーパス op., opus
 ピース piece /アルバム album
 オリジナル original
 ウアテクスト Urtext
 BWV
 ケッヘル KV, K
Section 2〈音楽理論〉──「長調」と「ジュラルミン」、変な関係?
 ユニゾン unison /オクターヴ octave
 ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ do re mi fa sol la si
 シャープ sharp /フラット flat
 ソルフェージュ solfège
 メロディ melody
 リズム rhythm
 アウフタクト Auftakt
 コード chord
 ハーモニー harmony
 ドゥア Dur /モル Moll
 カデンツ Kandenz
 トニック tonic /ドミナント dominant /サブドミナント subdominant
Section 3〈音楽形式〉──「フーガ」は逃亡者?
 モティーフ Motiv
 テーマ Thema
 アルペッジョ arpeggio
 ゼクエンツ sequence
 アッラ・ブレーヴェ alla breve
 シンコペーション syncopation
 ヴァリエーション variation
 ロンド rondo
 ポリフォニー polyphony
 カノン canon
 インヴェンション invention
 フーガ Fuga
Section 4〈ジャンル〉──《G線上のアリア》はどうして声楽じゃないの?
 プレリュード prelude
 メヌエット Menuett
 ワルツ waltz
 ノクターン nocturne
 セレナード serenade
 ファンタジー fantasy
 パルティータ partita
 ソナタ sonata
 シンフォニー symphony
 コンチェルト concerto
 ハレルヤ hallelujah
 モテット motet
 アリア aria
 カンタータ cantata
 オペラ opera
 ミサ missa
 レクイエム requiem
 オラトリオ oratorio
 スターバト・マーテル Stabat Mater
Section 5〈編成〉──えっ、「アルト」って「高い声」なの!?
 ソロ solo /トゥッティ tutti
 デュオ duo /トリオ trio /クァルテット quartet
 ソプラノ soprano /アルト alto /テノール tenor /バス bass
 アンサンブル ensemble
 コーラス chorus /ア・カペラ a cappella
 オーケストラ orchestra /ブラス・バンド brass band
Section 6〈楽器〉──「ダブル・ベース」はどうして「ダブル」なの?
 クラヴィーア clavier
 チェンバロ cembalo
 ピアノ piano
 オルガン organ
 フルート flute /リコーダー recorder
 オーボエ oboe
 クラリネット clarinet
 バスーン bassoon /ファゴット fagotto
 トランペット trumpet
 ホルン horn
 トロンボーン trombone
 テューバ tuba
 ヴァイオリン violin
 チェロ cello
 ダブル・ベース double bass /コントラバス Kontrabaß
 ティンパニ timpani
Section 7〈音楽史・様式〉──バロックは「歪んだ真珠」!
 スタイル style
 ルネサンス Renaissance
 バロック baroque
 クラシック classic
 ロマンティック romantic
Section 8〈演奏〉──「テンポ」と「天婦羅」の隠された関係とは?
 スラー slur /スタッカート staccato
 タイ tie
 アクセント accent
 アインザッツ Einsatz /ウアザッツ Ursatz
 ダ・カーポ da capo /ダル・セーニョ dal segno /コーダ coda
 テンポ tempo
 メトロノーム metronome
Section 9〈音楽と社会〉──「コンサート」演奏会、「リサイタル」は朗読会?
 コンサート concert /リサイタル recital
 コンダクター conductor
 コンサートマスター concertmaster /コンサートミストレス concertmistress
 マネージャー manager
 PR
 SP / LP / CD / DVD
 DRM
おわりに
索引
●著者プロフィール
くぼた・けいいち
1981年東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了。1999年、東京藝術大学より「博士(音楽学)」を授与。ドイツ学術研究会の奨学生として、ドイツ連邦共和国のフライブルク大学、ハンブルク大学、ベルリン自由大学に留学。現在、国立音楽大学教授。
専攻は西洋音楽史。著書に『都市と音楽』『はじめての音楽分析』(以上、教育芸術社)、『音楽の文章セミナー』『C.P.E. バッハ研究』『バッハの息子たち』『モーツァルトに消えた音楽家たち』(以上、音楽之友社)、『孤高のピアニスト 梶原完』(ショパン)、『音楽とキャリア』(スタイルノート)、編著に『キーワード150 音楽通論』(アルテスパブリッシング)、訳書に『モーツァルト殺人法廷』(春秋社)ほかがある。
●関連情報(書評/イヴェントほか)
音楽用語ものしり事典
●関連書籍
キーワード150 音楽通論(久保田慶一編)