吉原真里さんが『オーケストラは未来をつくる』を激賞!

小社刊『ヴァン・クライバーン国際ピアノ・コンクール』の著者で、あの刺激的な名著『ドットコム・ラヴァーズ』(中公新書)でも知られる吉原真里さんが、ブログで潮博恵さんの『オーケストラは未来をつくる』を文字どおり“激賞”してくださいました。
http://mariyoshihara.blogspot.jp/2012/10/blog-post_14.html
吉原さん自身が書かれているように、もともと同書は吉原さんが“産婆”となって生まれたともいえるものなので、“内輪褒め”でもありますが、それを差し引いても、アメリカ文化研究者である吉原さんが、膝を打ったり、うなったり、大笑いしたりしながら読んでくださっている様子がよくわかり、興奮が伝わってくるレビューとなっています。同書の内容の要約もわかりやすく、「さすが!」と脱帽。
全文紹介したいくらいですが、「そうそう、本をつくっていて、同じ気持ちだった」とうなずいた箇所を1カ所だけ引用させていただきます。

とくに、サンフランシスコ交響楽団の教育プログラムや、ネットを通して世界の誰でも視聴できる「キーピング・スコア」というドキュメンタリーとコンサート映像のプロジェクト、自主レーベルによる録音、フロリダにある若手音楽家養成のためのプログラムであるニュー・ワールド・シンフォニーや、インターネット時代のクラシック音楽のありかたを模索するユーチューブ・シンフォニーなどについての記述は、読んでいて実にワクワクし、是非自分も観てみようとか、いつか現場に行ってみたいとかいう気持ちになります。そしてこの本、読んでいてなんだか「自分も頑張ろう!」という気持ちになって元気が出ます。そして、「ああ、こういう才能とビジョンにあふれた人たちが、こんなに頑張って新しいことを開拓し、社会と文化を刺激し続けてくれているんだったら、世界には希望がある」と思わせてくれます。

みなさんも同じ気持ちになっていただけたら、版元として担当編集者としてこんなにうれしいことはありません。

[木村]